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    3月25日?曜日
    大宮八幡のお茶会に参上。
    偶然クラゲの化身『みっちょ』と遭遇。あいかわらず体をくねらせていたが、私が男連れだったために柔軟度数はあがる一方。このクラゲ女はうちにくると必ず「今どき、売ってんの?こんなの?」と目を見はるスケスケのネグリジェで軟体生物ぶりをアピールするのだが、本日は着物なので本領発揮とまではいかないらしい。ザッマー!


    3月24日?曜日
    多摩動物園でライオンのラブアタック→思わせぶりなそぶり→猛烈なセックスアピール→強姦未遂→暴行未遂→思わせぶりなそぶり(再び)→念願の交尾→歓喜の雄叫びをずーっと見てたら、コアラを見る時間がなくなった。視聴率1%のビューチフルライフでした。しかもためになる。ライオンは早漏。しってた?


    3月22日?曜日
    由香姫にドリームキャストを壊された。私の夢ははかなく散った。
    たしかこいつにはFF8のCD4枚目と、フラフープ、そしてハワイで購入したテレタビーズの歯ブラシも破壊されたのだった。
    まあいい、私はチンコはもちろんチンケなココロも持っていない。だから明日、君の車のタイヤが全部パンクしていたとしても私のせいではない、気にすんな。


    3月20日?曜日
    掲示板乗っ取り犯、緑川ピロリはうちにくると必ず私物を置いて帰る。忘れたフリをしているがここまでくると故意だとしか思えない。
    チャリの鍵→シャツ→ジャケット→ケータイ→そして今日は財布、と、バージョンも日に日にアップ。
    情熱の真っ赤な財布から魔法のように次々とでてくるソープの姉ちゃんたちの名刺。その中に、場違いのようにたたずむ新聞の切り抜きが大切に大切に大切に保管されていた。ていねいに6つ折りにされたその中身は‥‥‥
    『ピロリ菌ペロリ』 の見出しが!
    緑川ピロリよ‥‥‥これは自慢か。
    参照ピロリ菌とは?


    3月17日?曜日
    失神したり、気を失ったり、意識がなくなる(みんな同じか?)と、まわりの者は慌てるが、それがもし寝ている最中だったらどうなのだろうか。
    ベッドの上で毛布をかぶって気を失っていたら‥‥‥誰も私が気絶していることに気づいてくれないじゃない!なによっなによっ!

    そんなワケで、遅刻のいいわけに
    「ちょっと気絶してしまって‥‥‥」
    と本当のことを言ったのに、やっぱり誰も相手にしてくれなかった。なによっなによっ!


    3月14日?曜日
    ホワイト&ホワイト
    体調ヤンキーのため、誰にもチョコはあげられなかった一ヶ月前。
    デパートやコンビニ、そしてテレビでもホワイトデーホワイトデーと騒いでいるので私のココロも騒ぎ出していた。
    会う人会う人「お返しは2万以下の下着でいいよ」「やっぱ寿司かな。アワビがちゃんとしてるとこ」「デジカメなんてムリだよねえ?」などと言いまくり、(あれ?僕もらったっけ?)と暗示にかける作戦であったが、見事失敗。すべては白紙に。

    3月13日?曜日
    オカン孝行日記
    久しぶりに一日中デパートを引きずりまわされ、両手いっぱいの荷物を抱えて家についたとたん、
    「早く帰ってよ。アンタがいると家がめいっぱい汚れるのよ」
    ってオカンそれって……。虐待?


    3月12日?曜日
    老舗?カツ屋にて。
    「エビフライって、ありましたよね?」
    私の質問にあくまでも首を振った店員がだしてきたものは直径推定4.5cmの「エビかつ」であった。
    フライでもカツでもどうでもいいが、ガブリと噛ったその後味は、自信満々の男とヤッたあとと同じキモチ。
    「太けりゃいいってもんじゃねーだろう」
    だって大嫌いなタルタルソースがたっぷりかかってんだも〜ん。


    3月11日?曜日
    べっぴんマミから緊急連絡網。
    友達のベイビーが医療ミスにより死亡。

    スカートをはくこともなく、
    それをめくられる快感も知らないで、
    ママの口紅をイタズラすることもなく、
    レースの下着にうっとりも出来ず、
    甘いキャンディーや綿菓子、ましてや男のナニを舐めることもしないで、
    そして、この私のツラと、満開の桜を見ることさえ出来ずに死んでしまった女の子は『さくら』と命名される。

    「いい人は早死にするからなあ……」
    と五十嵐朝日は言った。彼の真剣な発言はいつでも笑いをとるが、生後8時間ではギャグにもならないだろう。


    3月10日?曜日
    ケイタイのアンテナとプリンタとティーポットとクローゼットを壊される。私が壊されなくてよかったと思った。


    3月9日?曜日
    渋谷区笹塚、某イタリアンレストランにおいて、『うらめしや〜』と言うのは『うらやましい』と同じか否か討論会がいきなり巻き起こりました。最低レベルの連中は、こんなたわいもないことでボウボウと燃え上がるので安上がりです。
    私はと言うと、クソの役にも立たない論争にはかかわらないようにと教育を受けておりますので
    (「うらめしや」って「イタめし屋」と似てる。同じ二文字違いでも『釜飯屋』とはぜんぜんちがう )
    そんな大発見をしながらも決してひけらかすことなどせず、淡々と、しかし内心必死でシーフードサラダのシーフードだけをつついていたのです。

    ところで小学校のころ、
    「いいなあアソビは。私なんて勉強ができるだけだもん」
    と言われた記憶があります。
    うらやましがられたのだとばかり思ってましたが、よ〜く考えてみたところ、ただの自慢だと言うことがいまさら判明しました。

    また、物心と下心がいっぺんについた18才の春、
    「なんでそんなに自信満々なんだろうねえ」
    と言われたこともあります。
    美人三姉妹の末っ子、キョーコちゃんの素朴な疑問です。

    彼女の大ねえちゃんは京大を出てスチュワーデスをやっていましたし、チーねえちゃんはお茶の水女子大在学中、イギリスの大学に留学をしていました。さらに二人ともミスなんとかに選ばれ、プロダクションからのスカウトの電話がひっきりなしにかかってくる。そんな2人を姉に持つ彼女がワタクシと同じ高校に入学してしまったのですから、かわいそうと言えばかわいそうです。
    なにしろ一人でお留守番中、ホットケーキを初めて作ろうと思いたったバカキョーコ。箱のうらに書かれた『ホットケーキのもと』の成分(ブドウ糖とか)全てをスーパーで買おうとして「材料が足りない」と半べそかいて電話をかけてきたくらいですから、 自らを卑下してしまうのもうなずけます。
    最終的には『ダッチワイフの顏マネをさせたら右に出るものはいないな。う〜む』と、ワタクシを唸らせたのですが、これも彼女のコンプレックスを克服するにはいたりませんでした。

    そんな彼女が私をとっつかまえて
    「どこからその自信が湧いてくるのか」
    とフシギに思うのはトーゼンです。

    そりゃそうでしょう。何をやっても中途半端なこのワタクシ。しかし、私のスゴイところは何をやっても中途半端だと言うことを貫き通している点です。ハンパじゃありません。これはそんじょそこらの人間にはちとマネできないでしょう。ハズカシクテ。
    しかもワタクシは悪態をつかれるのには慣れています。これでもか、これでもかと辛辣なコトバを投げかけられようと、私は屁でもありません。屁であるはずがありません。
    たとえば「ブスブスブスブス」と百万回言われてもココロはビクともしないのですが、一度でも「カワイイね」と言われれば、
    「そうか私はカワイイのか。やっぱりそうだったのかっ!やっぱりかあっ!」
    と、それ以前、そしてその後の「ブス」はただのヒガミか愛情のウラ返しとしかとりません。

    このように、私は自分の欠点をもムリヤリにプラスにする技を習得しているのです。もちろん敵も取得しています。

    さて、私はなぜこんな異常性格者になってしまったのでしょうか。本当の本当に自信家かと言うと実はそうでもなかったりします。
    しかし、人をうらやむことを日課とし、
    「私なんて私なんて」
    が口癖の『私なんて』さんがチラリとのぞかせるちょっとした『自信』ほど背筋がゾッとするものはないと私は思うのです。ヤラシイ人間は大好きですが、いやらしい人間はキライです。
    ワタクシのように随時100コとは言わなくても、誰だってヒトツくらい自慢できることがあるでしょう。ハッタリかまして生きることはなかなかタイヘンとされていますがそうでもありません。ヘンタイよりマシです。あっでもヘンタイもたまにスキです。


    3月6日?曜日
    ノイローゼ日記
    頼む。頼むからゲームの進行状況をいちいち電話で報告するのはやめてくれ。

    ハイローゼ日記
    初デートに『サウナ』。
    この斬新かつカッキテキな新恋人のお誘いに立腹した友人A子はバカだと思う。
    この男のやる気のなさに私ならメロメロになるし、もしかしたらメラメラナイトへ突入する前に互いの身体を浄化すると言うやる気マンマンフルコースだったかもしれないのに。ほんと、ばっかだなあー。
    でもまあ、メイクが崩れると言うその理由にはうなずけなくもない。だってA子だもの。なにしろA子だもの。並のにぎりを頼んだら、小僧寿司の土曜半額手巻き寿司だった、そんな気分だもの。



    3月5日?曜日
    わざっとたらしい大笑いを完全にマスターしたので電話をかけまくって披露した。ことごとく切られ悟りをひらく。


    3月4日?曜日
    私は優しい。どれくらい優しいかというとものすごく優しい。

    ディズニーランドとかの観光地によく田舎臭いカップルがいるでしょう。
    彼らが、けなげにもゴミ箱の上とかにカメラを乗っけてハアハア言いながらタイマーで写真撮ってたり、海なんかで交代でシャッター押してたりすると、私はかならず恐ろしいほどの微笑みとともに
    「写真撮りましょうか?」
    とシャシャリ出るのである。
    それだけではない。もっとくっつけとか、女の髪の毛は後ろにたらしたほうがいいとか、ズボンの中にシャツを入れてる男には、
    「てめえそれはねえだろう」
    と助言もしてあげるのである。
    さらに、色んなポーズで5枚くらい撮ったアカツキにはいきなりカメラを自分に向け、私のドアップを記念にパシャリ。全国規模で、私の笑顔が素朴かつ純粋な二人の思い出アルバムにファイルされているはずだ。間違いない。

    さて、パルコの前で煙草を吸っていたら、いきなり
    「写真撮ってくださ〜い!」
    3人のガキが近寄ってきた。と思った。
    (図々しいな、てめえら)
    と思ったが、上記のようにものすごく優しい私なので仕方なく煙草を消して手を差し出した。

    するとどうでしょう。
    ガキ2名が気持ち悪いくらいに『びちゃー』と私にひっつき、ガキ1名がトトトーと離れてカメラを構えて
    「とりまあーす!」
    なんて言ってるではありませんか。
    私はちょちょちょっとちょっと!3人の真ん中は早死にするからやめてよっ!シッシッ!なんて言うヒマもなく、アホ面さげて魂をカメラに吸い込まれたのでございます。
    でもってカメラマン交代でも私の出番はやっぱりなく、そのあと
    「握手してくださあ〜い」
    と言われるがままに手を差し出すバカ一人の頭の中は
    「サインと言われたら何て書けばいいんだろ……ま、いっか。グチャグチャに書けば」
    などと飛躍していたのです。

    未来予想の甲斐なく、ファン3名に早変わりしたガキ3名はさわやかに
    「ありがとうございましたあ〜」
    と点滅した信号をトトトーと小走りにかけて行ったのですがいったい彼女達はこのものすごく優しいワタクシをいったい誰と勘違いしていたのでしょうか。怖くて想像もしたくありません。


    3月3日?曜日
    お台場にある、うさんくさい一角のインチキくさい噴水の下に沈んでいるどう見てもホンモノの小銭をボーッと眺めていた。
    中央に女神が立っているこんなワザっとたらしいこの場所に小銭を投げ入れ神頼みする人々に私は同情する。頭がどうかしているとしか思えない。
    「同情するなら金をくれ」と言う流行語があったが、この人たちはぜったいのぜったいにビンボーなはずがないので金はやらなくていいのである。つーか貰ってもいいくらいなのである。
    しかし私がこの場所でいくら物乞いをしようと、彼らはきっとケーベツのまなざし以外なにもくれはしないはずだ。インチキ臭い場所に500円玉を投げ入れる人は、本当に臭い人には一円たりとも恵んではくれないものだ。
    あったまきた。この世の中に嫌気がさした。私はモーソーだけで鼻息を荒くしながらイチャつくカップルや田舎もんの成り金ババアに鋭い眼光ビームをかっとばす。ウかれた通行人どもが慌てて目を逸らす様に大変満足した私は
    (よっしゃ、これならそこの金拾ってもみんな見てないフリするはず!ラッキー!)
    などと思った矢先に長い買い物を終えた友人がのらりくらりと戻ってきた。
    「なにガン飛ばしてんのよ」
    人を40分も待たせておいて第一声がこれだ。
    「世界中を敵にまわしてるんですよ」
    「フーン。あー疲れたあー。お腹空いちゃったー何食べる?中華?中華にしない?」
    「ねえねえ、ここにお金投げてなんか願い事しない?中華以外を食べれますように。とかサ」
    「ヤダ。ホラ行くよっ」

    東京湾は確かにヘドロの混じった海の臭いがしたはずだ。私はあの汚らしい臭いがけっこうスキだが、しゃらくせえ人々がいっぱいのお台場はもうそれどころではないようだ。私もそれどころではない。中華はイヤだ。



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