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    4月30日?曜日
    アスレチックタイムトライアルでファックが出来なくなるくらい身体を酷使。ほんとに出来ないんですよ、重症でショ。
    しかもトンネルをくぐるとき額をぶつけて久しぶりにキラキラ星を見ました。小学校4年の時、大好きな男の子が投げたボールを顔面で受けたとき以来ですよ。(続く)


    4月29日?曜日
    椎名林檎:ギブス
    私は別にファンでもないが、つーかどーでもいい存在ではあるが、2時間半のドライブの最中、運転手がこの歌をずっーとかけながら歌っていた。どうやらカラオケで披露するために練習をしているらしいのだがこれがまたウルトラ級ザ・ド下手。拷問のような車内の空気から脱出するために、『子供のど自慢関東地区予選落ち』の過去を持つワタクシは立ち上がった。これがまた自分で言うのもアレなんですが、自分しか言う人がいませんので言いますが、つーかおめえまた自慢かよっと怒られそうですが、まあ「油断してると自慢する」と近所では有名ですから大目に見てください。キョーシュクです、メッチャクッチャ上手いんですよ!(続く)


    4月24日?曜日
    ような気がした日
    今日、ミーの体温は高いような気がしたのでTシャツ一枚でフラフラしていた。声をかけられるパーセンテージが高かったような気がしたがどれもこれもワタクシを発情させるにはいたらない。ただ、小僧寿司のベンチで、「なんとか体操」の講習会への参加を執拗に勧めてきたオバチャンにはちょっとだけココロが動いたような気がしたがまあそれも気のせいだろう。


    4月23日?曜日
    中野坂上の100円ショップにはホモが沢山いて棚の影から男子を狙ってる姿も微笑ましく。
    100円で購入したおもちゃのバクチクピストルで『私の好きな人』が狙われないように的を絞る私もまた。

    そのスジの方は是非。山手通りです。


    4月14日?曜日
    友達の誕生日に土手からパクッてきた抱えきれないほどの菜の花をあげた。「アソビからまともなプレゼントをもらったのははじめてだ」と声を詰まらせていたがアブラムシの大群が住みついているのに気付くのはいつだろう。世の中そんなに甘いもんじゃねーぞ。


    4月13日?曜日
    図書館で桜百景の写真集を借りてくる。四季を大切にする私ならではの年中行事である。「は〜るを愛するひ〜と〜は〜心清き人〜」と声を出さずに歌いながら図書カードを差し出す。清きココロは伝わらなかった。たぶん。 その下に酔っぱらいがいない桜たちは美しかったがただそれだけだった。


    4月9日?曜日
    世の中がトランクス派とブリーフ派に分かれているように、巨乳派と貧乳派にも分かれている。だからと言って巨根派と粗根派に分かれていると思ったら大間違いだ。世の中そんなに甘くはない。ええっと出来れば硬めのヤツね。とか私は別にこんなことが言いたいのではなくて、え!?なんだっけ?

    先週の金曜日、どういうわけかさっきまで見知らぬ人だったヒトを私の車に乗せた。と、言うとヒッチハイカーを乗せたようにも聞こえるし、ナンパしてきた男がムリヤリ乗ってきて願わくば私の上にもムリヤリ乗りたいなどと思っているな?コノヤローと憶測する人もたくさんいるでしょう。まあ私のような優しい人間であるから「道ばたですっころんで恥ずかしいもんだからその場で死んだフリをしていた人を助けて車に乗せてあげた」と君らが思うのは当然であるが、ハズレ。当たってなくもないがとにかくハズレ。
    友達の友達とやらを友達も含めて乗せたのである。

    そこで私はラジオをつけていた。文化放送『吉田照美のやる気マンマン』略して『やるマン』。ここでなによりも重要なのは『ヤリマン』と一字違いと言うことであるが私とは何の関係もないのは言うまでもないだろう。
    日頃からこの放送のライトリスナーである私だが、今日は特別にラジオCMコピー大賞をやるので聞きのがすまいとウオークマンまで持参していたほどだ。

    車内で、『友達の友達、略してさっきまで見知らぬ人』が私に向かってトートツに「ちょっと、なんでこんなラジオ聞いてんの?ハハハ」とニヒルに笑い、「早くFMにしてよ、ハハハ」といやらしく笑い、「CDとか置いてないの?この車、ハハハ」とせせら笑い、「なんでこんなの聞いてんだよ、早くFMにしてくれよ、ハハハ」と唇の右端だけで笑っていた。狂ったのだろうか。
    その後もAMを聞く私に対し、「なんでなんで」としつこく不思議がった。
    「スキだから」「おもしろいから」バカにもわかりやすいように答えているにもかかわらず、『友達の友達、略してお笑い星人』はその簡潔な返答にも「なんでっ」と食い下がるのである。なんでっ!

    私がタクシーのうんちゃんだったらどうだろうか。『友達の友達、略してナンデマン』はそれでも「なんで」と言うのだろうか。タバコ屋のおばちゃんなら?もんじゃ焼き屋のオッサンは?ギョウ虫は?いや、言わないだろう。男は私を自分と同類のFM派だと決めつけた。しかも勝手に。

    このネットの世界にも決めつけ人間が沢山いる。私にとってそれは「マ○コにネズミの死体つっこんでやる!この淫乱女!」と言う昨日もらった誹謗中傷の嫌がらせメールよりも数倍気色悪い。グエッー!

    決めつけるのはやめてくれたまえ。かっこわるい。私はブリーフ派でもトランクス派でもない。巨乳派でもないし貧乳派でもない。カタめ派ではあるが巨根派と粗根派にも属さない。そのかわりテクノ系もオタク系も拒絶はしない。そしてもちろん、FM派でもAM派でもない。気持ちのいい方へ行ったり来たりフラフラとしたい『中途ハンパ派』なのですから。あっ‥‥‥。


    4月8日?曜日
    花見で一時死亡。のち焼きハマグリにより生還。


    4月7日?曜日
    楽しみに楽しみに楽しみにしていた特上のちらし寿司があまりにも醜味。くやしさのあまり眠れない夜を過ごす。


    4月4日?曜日
    今日、散歩もどきの途中で近所のワンワンと出会った。「バカ」と呼ぶとしっぽを高速で振るのは、いつも家の前を通る度に「バカ、バカ」と密かに優しく声をかける私の地道な努力によるモノだ。だからと言ってナニをおっ立てられてもねえ‥‥‥。いくらスキモノとはいえ、あたし犬にはキョーミないの。

    だが、今日のバカ犬は違った。オナペットである私に見向きもせず、チビのくせにその10倍はあろうと言うウチの犬、『ダイナマイトアローン様』に牙をむきだし襲いかかってきやがったのである。いくらこっちが引き綱を短く持っても、犬もバカなら飼い主もバカで、なんだアレ、グイ〜ンと伸びる引き綱を持ってたもんだから野放しジョータイ。老いぼれて足腰が弱い『ダイナマイトアローン様』は フイをつかれたために腰が抜けてしまったのである。私はあわててバカ犬にチョークスリーパーをかけたが、そのスバラシイ決めワザにも興味を示さず、老犬は二代目引田テンコウのようにスルリと首輪をとった。そして背を向けて歩き出してしまったのだ。
    「なんだよー!やっちゃえよ」
    一発ガブリとすればイチコロだ。
    私の叫びむなしく『ダイナマイトアローン様』は一人我が家に向かっていた。通行人が恐れておおげさに道をあけている。バカ犬にはこのカラダとココロにガタがきていることが見抜けても、人間様にはわからないらしい。ふーん‥‥‥。

    ダイナマイトな背中は、なんだかもうあまりにも絵になりすぎていてドラマチックでガツンときた。あの背中に乗って「早く歩け〜歩け〜!」とはもう二度と言えないことにずっと気付かないフリをしていた私は、ズルイのかそうでないのかよくわからないし、バカ犬よりバカなのかどうかもよくわからない。

    しばらくして、一人でバカ犬の家に行ってみた。
    「アンタさあ、お年寄りは大切にしなきゃって知らないワケ?」
    バカ犬はいつものようにシッポを振ってボッキしていた。
    「バカだからわかんないか‥‥‥」


    4月1日?曜日
    今年こそホラを吹くのはやめようと思っていた。
    大体私はなにをしても相手にされない確率が高いから、4月1日には周到な準備をしなければならないし、ものすごい警戒体制を突破するには画期的ホラネタがいる。

    だが今年は、男と温泉タマゴをめぐって大ケンカしたのをきっかけに、思いがけないところで発作的ホラを吹いてそれがまた周囲を巻き込むものすごいウソを呼んだので世紀末にふさわしい『嘘リレーな1日』を送ることが出来たのだ。

    思えば生まれて初めてこのテのウソをついたのは小学校3年の春であった。
    テレビを見ていた私は4月1日のスバラシさを言葉を知り、玄関先でコーフンしながら死んだフリをしていた。すっかり熟睡していた私は帰宅したオカンの発狂で目覚めた。
    翌年、友人と二人で何人もの見知らぬ人にウソをついたのは、 エイプリルフールでも怒られると学んだからだ。絵の具で作った鼻血を出しながらメチャクチャな英語で話しかけたが、誰も『継母にいじめられたが本当は大金持ちの双子でしかも外人』だとは思ってくれなかったようでけっきょくオカンの知るところとなり、やはり発狂されたのだった。

    さて、怒濤の 『嘘リレーな1日』の終焉を迎えるころ、私は腹ごしらえのために実家にいた。
    ケイタイで後始末やら苦情受付をしていた私を見て両親は「やることが全く変わらない」と、同じことを言ったがオトンはやたらうれしそうだった。オカンはレベルこそ落ちたもののやはり発狂していたが私はもうあんまり怖くはなかった。



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