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    8月31日木曜日
    起きたとき、「なんかスゲーものを見ちゃったなあー」と思った。
    それは先日、居酒屋ちゃんから送ってもらった画像よりすごかった。

    夢で何かを読んでいた。
    だって読まずに入られないんだもの。
    それは私が何かを手にとって読んでいる光景ではなかった。
    とにかく目の前を、ただただツラツラと字がスクロールされていくのである。

    「やや?これはまさか‥‥‥」

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    そう、私はものすごい量の説明書や注意書きみたいなのを読んでいたのである。
    牛乳やら電化製品やら文具やら様々だった。それにしても莫大な量の能書き、あれ、私覚えてたのかなーと、とてもフシギな気分だった。居酒屋ちゃんから送ってもらった、『マ○コにオトコがズップリ頭を突っ込んでいる画像』より、フシギだった。



    8月30日水曜日
    丹沢とか言う川に行った。
    前日に一睡もしていなかったこともあり、後半、軽い日射病らしきもので頭痛がしていた。帰りは酒臭い友達に運転をさせて横になって寝ていたら、それがマズかったんだろう、あろうことかこのワタクシが車に酔ってしまったのである。
    小学校の時一度だけ、カーフェリーに乗ってムチャクチャ酔った記憶があるがあれもまた船を下りてウンコをしたらあっという間に治ってしまったんで実際に酔ったかどうだかは定かではない。

    とにかく、ゲロを吐くのが死ぬほどキライなボクは、フラメンコな頭で考えた。
    ゲロをさける道は1つしかない。こうなったら自分で運転しよう、と。
    死のドライブのはじまりであった。

    最初のつわりはルート246、ガマンにガマンヲを重ねたあげく、駒沢あたりで招かれざる客はやってきた。
    ウンガックック!
    毎週日曜午後7時ちょい前、サザエさんでマスターしたあのワザを何度も試すがもう限界。

    とうとう私は焼きそばやら肉やらトウモロコシやらをコンビニの袋に嘔吐した。
    それからは赤信号のたびにゲロ・ゲロ・ゲロの大名行列。
    私はもう夢遊病者のようにただただハンドルを握り、アクセルを踏み、ブレーキを踏んでゲロを吐く。リピート。
    あーウンコを吐かなくて良かった!
    そう思おうと努力はしたが、似たようなもんじゃねーか!とそんな結論に達し、なんだかやりきれない気持ちになりつつもゲロ。

    結局どのようにして家に着いたかも良く覚えていないのである。

    飴と言えばペコちゃんキャンディ、アイスと言えばアンズ棒、そして、ティッシュと言えばクリネックスであるように、私にとって川と言えば秋川。 自称秋川別荘を無断で所有していたのだが、この前行ってみたら台風の影響でぶっ壊れていた。
    老後はハワイの小さな島か、秋川に住むことを予定しているほど秋川に入れ込んだ女である。

    そんな私はワケの分からない川に行くと必ずエライ目に合う。
    もう絶対に浮気はしません。
    この前言ったようなコトバを、もう一度、ココロの中で誓ってみた。


    8月21日月曜日
    今世紀最後の高校野球の決勝戦、9回裏、2アウト。ピンポーンと玄関から。
    「ハーイ!開いてますよー!」
    「宅急便でーす」
    「ハーイ置いといてくださーい」
    「すいませーん!印鑑お願いしまーす」
    「えー今出れないんですけどー」
    「サインでもいいんでー」
    「ちょっと待って!」
    「まだですかー」
    「ちょっと待ってっ!」
    「お願いしますよー」
    「ちょっと待ってッ!」
    「待てませんー」
    「ちょっと待ってて!」
    「待てませんっ!」
    「ちょっと待ってて!」
    「待てませんっ!」
    「ちょっと待ってて!」
    「待てませんっ!」
    「土屋って書いておいてよっ!」
    「出来ませんっ!」
    そして私は、楽しみに楽しみにしていた勝利投手のガッツポーズを見ることが出来なかったのである。

    梨を送ってきた友人に、お礼をかねたヤツアタリの電話をした。
    「この一瞬のために私は生きてきたんだよっ!それなのに何よっ!」
    この場合、私が悪者であるのは明白である。しかし、明白は美人薄命とは全然違う。つまり、もう頭がコンランしてるのである。でも梨は上手かった。アリガトウ。でもどーせ最近つきあったばっかの男と梨狩りに行ってヤリまくった自慢でショ?


    8月20日日曜日
     たとえば野球バカというコトバがある。バカをキチガイに置きかえても意味はまったく同じである。同じであるのに不適切なコトバになると言う。アホラシ。
     それなのに、『釣りキチ三平』はぜんぜん問題にならない。話題にさえならない。釣りキチ三平というくらいだから三平という立派な名前があるらしい。つまり、あの『キチ』は、名前の略などの『吉』ではなく、キチガイのキチと言うことになる。 それなのに堂々と、しかも全国的にめでたいお正月かなんかに映画のタイトルにまでなっているのである。
     それともあれか?やっぱりキチは、名前であって『キチ三平』とでもいうのだろうか。見たことないからよくわからないし、ココまで書いて、もしかして『釣りバカ三平』だったかもしれないな、などと思ったがそんなことはもうどうでもいい。いちいちメールとかすんなよ。
     似たようなコトバに(ぜんぜん違います)やっぱり映画のタイトルで『あげまん』と言うのがあった。あれは私の解釈では『あげマンコ』の略だとずっと思っていたのだが、違うのだろうか。ちょっと聞いてくれ。
     高級寿司屋で、女性二人男性一人の先客がいた。若い姉ちゃんと中年女性は高級ホテトル嬢で、これから3Pをしに行く直前かもしれないのだが、とりあえず一見は上品な熟年夫婦とその娘と言う家族のフリをしている。誰が見てもそう見える。
     さて、そんな好色ババアもしくはお母様の口から、
    「ナオミは、『あげまん』かもしれないわねえ、オホホホホ」
    なんて言うコトバが飛び出したので私は思わず寿司をくわえたまま首をガキッと動かして好色ババアもしくはお母様の顔をマジマジと見てしまったのである。目が合った。彼女はいけないモノでも見てしまったかのように慌てて目をそらしたがもう遅い。
    「アンタ今なんつった?なんつった?いま『あげまん』つった?」
    そう言いたい気持ちをググッと押さえ、好物のかたーいアワビをゴクリと飲み込んだ。それからホテトル嬢二人はおしとやかに、お上品に、何回か『あげまん』とコトバをひいては出し、ひいては出ししながら自慢をしていたが私の耳には
    「マンコマンコマンコマンコマンコマンコ」
    と言っているようにしか聞こえなかったのである。


    8月16日水曜日
    ハーイ、このクソ暑い最中にお仕事ですよー。
    「プール行かな〜い?」
    などとのんきな電話がかかってきたので
    「ウルセーッ!」
    と言って切った。私も病んでいる。でも高校野球は見るの。


    8月13日日曜日
    宇宙開発センター(行ったことないケド)のような、むやみにピカピカのどでかいそのビョーインは、炎天下だというのにサムい感じがした。花屋で大量のヒマワリを購入。ババアがピンクのリボンをかけようとしたので「あああっ!」とデカイ声を出してしまった。エスカレーターで医者と遭遇。腕を組み目を閉じてかっこつけていた。
    かつて入院していた小汚ねえビョーインで私は、一日に百回のナースコールを目標に定めたり、屋上でファックの真っ最中に院内放送で呼び出されたりした。

    私はいつも「汚ねえ汚ねえ」と言ってはいたが、ここにきてキレイすぎるのもどうかと思った。こんなところじゃモップを持ったヒステリック看護婦に追いかけられることもないだろう。

    Tの顔は疲れていた。ムリに笑うのでそれがわかる。一緒に行った人は、なんだかしんないけど和田アキコの本をお見舞いに持ってきていて、それを見たTは「アリガトウ」と言った。やっぱり疲れている。

    「這ってでも生きろよっ!」と叫んだつもりで「んじゃまたね」と言った。
    「60%くらいですね」と、かかった病気の生存率まで報告されたTに、私のシャウトは聞こえたのだろうか。


    8月11日金曜日
    中学の同級生と電話で話していたら、
    「お前も強くなったよなあー」
    と思いがけない事を言うので思わず聞き返してしまった。

    私は最近、弱くなったとずっと思っていたからこのコトバは意外だったのだ。 でも、人がなんと言おうと、私は弱くなってしまったと自覚している。この自覚が鉄壁を作り、虚勢を張り、私を強く見せているのかもしれないなあと、めずらしく自己分析をしながら熱闘甲子園を見て、今日の試合を振り返り、バカみたいにオイオイ泣いている私がいる。でも、誰かそばに居たなら私はきっと泣かないだろう。誰がいても、私は泣かない。

    そう思ったら、なんだかガクッときてしまった。
    私は一生こんな調子だろうか。このミスリルの鎧を、鉄パイプとか金属バットとか、ニュースでよく言う『バール(のようなもの)』でも何でもいいから、ぶっ壊してくれる人がいないかな、いたらいいな、いないだろうな、そんなことするヤツがいたら、先に私が叩きつぶしちゃうだろうな。
    あれっ?私はやっぱり強くなってしまったのか。なんだかわかんないケド、ちょっと悲しくなったから、ユンケルを2本飲んだらまたさらに強くなった気がした。


    8月8日火曜日
    第二の石原裕次郎とかなんとかで、オロナミンC、石原プロ協賛のオーディションがあった。知り合いが出ていて、ネットで投票してくれと頼まれたが「どーせ落ちんだろう」と思っていた。ところが最終審査の10人に選ばれてしまって、石原まき子賞とか言う特別賞までもらっていた。私はもちろん、「投票した」と言うことにした。ちなみに私のシュミの男は一人もいなかった。いやもちろん、「ヤろう」と言われればよろこんで脚をおっ広げますケド。

    投票と言えば、ウンナンのホントコとか言う番組にトキワ荘と言うコーナーがあって、たまたまテレビを付けていたらどーも見覚えのある名前の人が入居していた。
    大切な、しかしほったらかしのミニコミファイルを探って確認。やっぱりフリーペーパー『月刊・豆』の発行人、三本美治くんだった。私はこの壁新聞的フリーペーパーがとっても好きだ。やる気のない字と、雑なレイアウト、くだらない(まさに)豆知識、四コママンガは実に面白くて、読んだあといつまでもココロでにやけてしまう。その全てが『豆』に関連していて私は感心していた。何度かハガキや手紙をもらっていたこともある。

    トキワ荘はマンガ家を目指す人々5〜6人が入居していて、毎週描くマンガがネット等で投票される。そして2回最下位を取ったモノは脱落者としてトキワ荘を出なければならないらしい。私が放送を見た時点で、三本くんには脱落リーチがかかっていた。
    私は急いでホントコを検索してサイトに行って投票したがもう遅かった。彼は再度最下位を取り、脱落したらしい。いつもシャツにネクタイ姿でマンガを書いていた三本君、とても残念だ。でも、放送で長渕剛のファンであることがわかったので、「まあ仕方ないか‥‥‥」となんとなく思った。


    8月3日木曜日
    朝起きて、なぜか急にmokoん家に行こう!と思った。ベッドの上から、ケータイで連絡を取る。「今日どっか行くのー?」と言うと、「洗濯機が壊れたから買いに行く」と言った。「そんなのは明日にしろ」と言って私は電話を切り、mokoの家へ向かった。
    mokoはもともとアゴが長かったが、久しぶりにあった彼女のそれはやはり伸びてはいなかった。そのかわり腹がでかくなっていた。そんなmokoに紅茶を出せと言ったら、小さな小洒落たカップの下に皿まで付いてきたので私はちょっと気分を害した。でも有機栽培のキュウリを出してきたので機嫌は直った。
    トートツな行動を起こす私を心配してよく泣いたmokoだった。私はそのたびによく笑った。でもmokoはもう泣くことはなかったから、二人ともずっとニヤニヤしていた。

    そしてやっぱりニヤニヤしながら「んじゃまた」と別れた。小田急線に揺られながら私はふと気付いた。川崎在住のmokoとはもう2年も会っていなかったんだった。それでも友達と呼べるだろうか。呼べるだろう。

    私は次の日、朝早く起きて東京都下にある母校(小、中学校)周辺をウロウロとさまようことにした。1〜2年会っていない友人の家を、次々に訪問してみる。いない人ももちろんいたし、居留守ということは十分に考えられるが誰にも追い返されはしなかった。朝ご飯、昼ご飯、晩ご飯をそれぞれの家で食べて腹が破裂しそうになっていた私は、帰りの運転中に大型トラックに煽られて、ハンドルを思いっきり左にきった。

    ちょっとだけ血が逆流して、鳥肌が立った。ファック時以外に鳥肌がたつのは実に気味が悪い。私はちょっと不安になった。死期が近い人は、長年会っていない友達にお礼の手紙を書いたりすると言う。でもあれだ、お礼じゃなくてメーワクかけただけだから私はまだまだ死んだりしないだろう。


    8月1日火曜日
    先月、アフロにしようとして「あらっ!頭にも陰毛がっ!?」になってしまったので今回は髪の毛をストレートにしてみました。 テーマは『伸ばしっぱなしのサラサラヘアー』。店のスタッフから貞子みたいだとか卑弥呼のようだとさんざん言われながら4時間強。まっすぐに伸ばした髪はものすんごい長さになって、ケツの割れ目まで届く勢いです。

    最終的に女子には不評で、男子には好評。自慢ではありませんが女子には大好評で男子には不評の性格なのでうれしい限り。それだけ。悪いか。



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