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    08.31.fri 2001
    那須高原の『どうぶつ王国』と言うところは、たしかに動物には間違いないのだけど犬と猫ウジャウジャ、あと馬数頭しかいなくて、こりゃJAROの出番かオイッ!と思ったが、まあウチもWeekly Teinou 蜂 Womanなんてやってっけど、単語だけとってみてもTeinouってとこくらいしかあってないし、しかも蜂ってなんだよって聞かれりゃあ、「んふふまあ‥‥‥」と意味深な発言を繰り広げてきたわけですが、じっさい象でもアブでもなんだっていいってことでここはひとつ許しってやっか!

    と、ココロの中で葛藤を繰り広げながら、犬をボーっと眺めていた。
    グレートデンやらセントバーナード、ニューファンドランドと言った超デカクラスの犬が沢山いる中には、アラスカンマラミュートも3匹混じっていて、真ん中を陣取って悠々とに寝そべっている。
    その中でもひときわデカイのが昨年オバケになってしまったウチの犬にそっくりで私はそれを見つけた途端思わず叫びそうになったほどだ。
    「キャー!オバケー!」

    つーか私が、
    「ボスはぜったいあれだよ、あの犬だ」
    と何気なくオカンに言ったら
    「い〜や私はぜったいセントバーナードだと思う。貫禄が違うのよ貫禄が。ムツゴロウさんとこだって代々のボスはセントバーナードだったんだから」
    と言い張っていたがシカトしておいた。
    シカトされてよほど悔しかったのか、飼育係の人に確認しに行ったオカンはなにやらうれしそうに
    やっぱりマラミュートだってよ!それで2位のボスもやっぱりあのマラミュート(もう一匹の犬)なんだって!」
    と大声でしゃべりはじめ、デカイ声で、つーかむしろ叫び声と言った方がいいのだろうか
    「殿!殿っ!とのー!とのとのとのーっ!」
    と大勢の前でシャウトしだしたのである。
    気が触れたとしか思えない。セントバーナードでなかったことがよほどショックだったのだろうか。
    「な、な、なに」
    と言うと、
    「あの犬、殿っていう名前なんだって!とのーとのー!」
    と柵の上から腕を差し出して身を乗り出し、今にも転げ落ちそうな勢いだ。

    その後もオカンはあちらこちらにいる係りの人をとっつかまえては
    「娘がマラミュートを飼っていて昨年、大往生で死んでしまった」
    と長々としゃべり、まあ係りの人々も、犬好きだからか教育がよろしいのか、オカンの話を真剣に聞いて下さり、しかし良く聞いてみりゃあ、
    「自分が飼っていた」
    と言うハナシに早変わりしていた。

    係りの人は色んなイミで『かわいそうな人』だと思ったのか、それとも緊急ミーティングで決行したのかわからないが、その犬、『殿』を外に出してくれると言いだしたのである。

    『殿』の毛のさわり心地はウチの犬の毛のそれであった。
    毛の多い首の感触。
    ふかふかで寝心地のいい胸。独特な匂い。

    ただひとつ違う点は触っている私たちになど見向きもしないと言う点だ。

    在りし日のダイナマイトがそうだった。『殿』の場合はきちんと躾られているから触ることはできるが、ウチの犬はよほど親しい人しか近寄れなかったし触れなかった。しょっちゅう来る友達でも、ダイナマイトと遊べるのは数人しかいなかったのである。今ウチにいる新人モッシュくんのように、もっと人なつっこい犬ならみんなにかわいがられただろうが、でもそれが私には、なんともかわいいと思えることもあったのだ。

    やっぱでっかい犬はいいな。

    それからしばらくしてオトンが消えていることに気付き、ケータイで電話してみたら、すでに駐車場の車の中でビデオを見てると言う。
    聞いてみりゃオカンが「とのー!」とシャウトしだした時点で、他人のフリしてスーッと園外にでていったそうだ。
    受付に預けていたモッシュももうひきとったからしばらく帰ってこなくていいとヌカしているが、実際はコーフン状態のオカンにむしろ帰ってきて欲しくないのだろう。

    外に出て、車の中をそーっと覗くと、モッシュくんはオトンにベターッと寄り添って寝ていた。普段一緒に生活していないオトンの隣でパカーッと腹を出してなんの警戒心もないバカ犬モッシュ。

    ハムやイカの薫製の空き袋が車内に散乱していた。
    「なんでも食うね、この犬。オレが食いはじめたら欲しがっちゃって欲しがっちゃって‥‥‥」
    オカンに独り占めされ、歴代のペットにシカト去れ続けてきたオトンはうれしそうだった。

    オカンはオカンで嬉しそうだった。
    やっぱりあそこのボスはマラミュートなんだって!水を飲むとき他の犬がさっと譲るからそうだと思ってたのよ。殿って言うんだけどねー。係りの人が親切に外に出してくれてねー私が話すとみんな嬉しそうなのよ。やっぱ犬が好きなのねー(誰も聞いてないのに永遠に続く)」

    私は私でうれしいような淋しいような複雑な気持ちで、ご主人様の登場によろこぶバカ犬にベロベロと舐められていたのである。(イヤ、股間とかじゃなくてー)


    08.21.tue 2001
    貧乏人の大反撃で東京を錯乱状態に!!
    諸君!どうも近頃、街や生活がどんどん窮屈になってきて困る!
    よく考えてみると我々は働いても貧乏人、働かなくても貧乏人、街をうろちょろするとよけい貧乏になるというどうなってんだこりゃあ!「マトモ」に生きようとしても何もいいことがないじゃねえか、コンチキショー!!!こうなったら我々貧乏人の恐ろしさを知らしめてやらなければなるまい!!そう、もちろん。最後の手段、「開き直る」しかないのだ!!これまで我々はどうも窮屈な生活に堪え忍んできたが、もうそろそろ我慢ならん!ここいらでひとつ、街頭にくりだし景気よく大暴れしてやろうではないか!

    こんな人大募集!!
    ・学校をでたはいいが、見事に職にあぶれ路頭に迷っている人
    ・ニュースで外国の大暴動の映像が流れると心が躍る人
    ・休日やたらヒマな人
    ・まっとうな職についてはいるが「どうもこれはおかしい!」と気付いてしまった人
    ・先物取引に大失敗した人
    ・雑多な街をうろうろしてると妙に落ち着く人
    ・どっか行ったらなかなか帰ってこない人
    ・受験勉強が異常に不得意な人
    ・いい年して貯金はゼロのくせに本人は全く気にしていない人
    ・偉そうな奴が嫌いな人
    ・フロムAを結果的に定期購読してる人
    ・むじんくんは本当に無人だと思ってカネを借りたら、突如家にヤクザが来てビビッた人 など


    ‥‥‥と、全貧連代表 松本哉さんが申しておりました。
    我こそはと思う方はこちらまでご連絡下さい。
    (本気な人のみ!冷やかしの場合、貧乏集団がアナタの家を襲い、乗っ取る可能性もあります)
    とりあえずの活動は同志獲得のため昼夜問わないビラ撒き活動。


    08.18sat 2001
    この日はどっしゃぶりの秋川。
    かろうじて橋の下でバーベキュー。でもびしょぬれ。

    そこへマヌケ面のダブルカップル参上。
    荷物置いてどっか行ったと思ったら1本のパラソル買ってきて揃って、そこに4人で1時間くらい立っていたのはおかしかったなあ。
    早く帰って乱交パーティーでもやったほうがよほど楽しいだろうにねえ。若者の考えることがさっぱりわからない年に私もとうとうなってきたようです。

    さて、そんなお年頃のボクらは秋川で滝飛び込み。ほとんど拷問ワールド。
    他人が見たらイジメか自殺行為だと思うだろうなあ。通報とかされちゃうだろうなあ。

    しかし私たちは立ち向かうのです。それはなぜか!なんででしょう?わかるくらいならやんねーよ。


    08.17.fri 2001
    一時期、デニーズでパパイヤを狂ったように食べまくった『パパイヤの時代』と言うのがあって、本当はもうすでにパパイヤにはうんざりしていたのだけども、一緒に行く友達はそれを期待していたし、なによりもデニーズには長瀬正敏をひとまわりデカくした男前の兄ちゃんがいたので気をひくために食って食って食いまくっていて、今にして思えば全くイミのないようなかえって逆効果じゃねえか?な、この戦略もアピールと言う意味では成功したのか通い詰めた甲斐あってとりあえずワンデートにたどり着いたものの、パパイヤ兄ちゃんはデニーズの外ではなぜかマンゴ対策に必死で(わかるかな?これ)私は興ざめしてしまいパパイヤは食っても兄ちゃんは食わなかったと言うことになりそこで私のパパイヤの時代は静かに幕を閉じたのでした。

    つーかパパイヤ鈴木って目がイヤ。


    08.04.sat 2001
    私は美人でもないのに自分の顔がやたらスキだし、あらゆる人から
    「性格が悪い」
    と小さい頃からざっと数えても百万回くらい言われているが、自分の性格が異常なくらいにスキである。
    しかし、この私にも自らが
    「これはヤバイんじゃねーか」
    認める点がある。
    声だ。

    今まで3人だけ私の声を誉めてくれた男子がいるが私はその人、その場所を今でもハッキリと覚えている。今から思えばどーせウソだと思うけど、私はその言葉にコロッと‥‥‥と言うよりむしろガバッと脚をおっぴろげたものだ。

    まあネットじゃ声は出ないからどーってことないけど、私はこの声がすごくキライ。もービデオなんか撮ってもらってそれ見る(聞く)とすごくイヤな気分になる。
    「もう二度としゃべるもんか」
    とその時は誓うのだけど、また他の時にはきれいさっぱり忘れて一番しゃべってでしゃばって調子にのっている私がそこにいる。

    さらに私には悪いことに、ターゲットの男子を前にすると狂ったように自分をアピールすると言うクセがある。あいにく私には、クラシックバレエやアクロバット・手品など、これと言った特技もないのでやはり口頭でのアピールと言うことでやたら饒舌になってしまう。まあホッピングや反復横飛びは得意であるがこれでは若干アピール度にかけてしまうだろう。

    つーわけで結果的に私はスキなオトコの前で、唯一の欠点である声をこれでもかこれでもかとさらけだしていることになるワケ。
    まあ、相手にされなかった理由を、声だけのせいにする私もどうかと思うがそんな自分もまたスキでスキで仕方ないのである。


    08.01.wed 2001
    夏恒例の秋川に行った。
    私たちがいつも行くその場所には、崖っぷちから飛び込みが出来るほど深いスペース二カ所があったのだがキレイに砂利が引き詰められていた。
    もう泳ぐこともできない。
    初心者をいきなり突き落として大喜びすることもできない。

    小学生の頃からずっと行っていた秋川。
    年々人とゴミが増えていた。それはしょうがねえなと思っていたけど、これには参った。

    そのうち全てのデンジャラスゾーンがなくなってしまうかもしれない。
    仕方ないので来週は、友達を滝におびき寄せ突き落とすほかないだろう。めんどくせーなーもう。



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