Weekly Teinou 蜂 Woman



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2016/03/31
[#]えらいひと、りっぱなひと。

庭先にそびえる一本桜が大好きなんですが、今日は自由が丘で理想的なしだれ桜かつステキすぎるお家に遭遇。しばしあんぐりと口をあけたまま見とれました。
あとは松涛にあるお宅。家の中庭に大木の桜があって、あれ、あれも見事ですが、迷子中に見かけたので、今行けと言われてもいけない。
ソルティライチ、原液飲みたい…(via 土屋アソビさんはTwitterを使っています: “これ! これこそがこの季節の醍醐味! 一軒家にそびえる桜。 お家も桜もお見事すぎる。しばし見惚れる https://t.co/6UHoFtwscc”)
自由が丘の素晴らしいお宅

ところでみなさん、小学校の朝礼の話で覚えてることってありますか?
あるとしたら、急に鼻血を出してぶっ倒れた友だちとか、朝食を食べずに登校して貧血でぶっ倒れた友だちとか、せいぜいぶっ倒れの印象くらいですよね。

わたしはまあほとんどと言ってもいいくらい遅刻していましたし、そのうえ先生と最前列の全校生の間を悠然と歩いて自分の列(しかも後方)に行ったうえに人の話なんて聞きゃあしないもんだからほとんど覚えていないんです。

ちなみにこの朝礼最前列事件は、何度注意されても言うことを聞かないもんだから、オカンにチクられてのちに半殺しのメに合いました。

えーと朝礼の話でしたね。
わたしはただふたつだけ。
校長先生が「えらい人ではなくて立派な人になりましょう」って言っていたこと、あと、すでにご高齢であられた大塚先生が行進(子供たちの歌声)に合わせて「サル!ゴリラチンパンジー!」って歌っていたことです。
そのときのわたしは、「えらい人と立派な人のどこがちがうんだろ?」と思っていましたが、なぜそのコトバがひっかかったのか、甚だナゾです。そして今は、そのちがいについてハッキリと、分別ゴミのように分けることができる。
スキかそうではないか、のちがいでもあるんですね。
だってえらい人なんて、なりたくもなけりゃキョーミの欠片もない。どっちかっていえば毛嫌いしちゃうようなシャラくせえ人ばっかしなんだもの。

そして大塚先生、彼女はまちがいなくご立派な人でした。
万が一、ハチの読者に教師の方がいらっしゃいましたら、ボギー大佐の行進曲のときに「サル……」と歌うといいです。
もれなくわたしに「立派な人」として仕分けられますから。

そう、わたしはこれからも、立派な必殺仕分け人として生きていく所存なのです。歩きながらココロの中で「サル!ゴリラチンパンジー!」と歌いながらね。
天国にいる大塚先生! アナタのあの歌声は、いまだにわたしの中に生きていますよーーーーっ!



#3/31/2016 06:18:00 午後 このエントリーをはてなブックマークに追加



2016/03/30
[#]この世の信じられないものTOP2!


わたしはこう見えても大変恵まれた環境において路傍無人にふるまっていたワケで、ウソを平気でつく人に会ったことがない(鈍感すぎて気付かなかっただけかもしれないが)。人をまっすぐに信じる傾向にありました。
ところが数年前、ドッカーンと地雷を思いっきり踏んだコトがあり、見事なまでに木っ端微塵。致命的な人間不信・疑心暗鬼に陥ってしまった。
人間不信に陥るということは、必然的に自分不信になるわけですね。
これは痛い。なによりも痛い。長期間にわたる陣痛、そんな感じです。

長期陣痛、そんなふうになったことありませんでしたから、こりゃ一生戻らないな、と半分はあきらめかけておりました。
リハビリをかましたわけじゃないけれど、そんな自分を遠近両方で見守ってくれた人なんかがけっこういまして、今思えば大変ありがたいに決まってるんですけど、そんなわけで、昨日も書きましたが、自信と他人をやみくもに信じてしまう性格をすっかり取り戻した次第です。
いや~人間の神秘。考えると壮大になって宇宙にまで気持ちがぶっ飛ぶような、精子にまで小さいモノに気を奪われるような、よーするにアレだ、広大だ!

そんなわたしでもいまだに信じられないことがあります。
オトンの言う「オレは1日飲み屋で千円しか使ってないぞ」というコトバとそしてコレです。

(via 土屋アソビさんはTwitterを使っています: “この世で信じられないTOP2。 オトンの言う「オレは1日飲み屋で千円しか使ってないぞ」という言葉と、あとコレ。 https://t.co/JLtcBWW1QR”)

世の信じられないものTOP2に君臨しております。




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#3/30/2016 02:15:00 午後 このエントリーをはてなブックマークに追加



2016/03/29
[#]大いなる勘ちがい、再始動。

物心ついた小学校のころ、
「いいなあアソビは。私なんて勉強ができるだけだもん」
と言われたことがあります。
うらやましがられたのだとばかり思ってましたが、よ~く考えてみたところ、ただの自慢だと言うことがいまさら判明しました。

見よ、この、自信みなぎる堂々たる面構えを。

また、物心と下心がいっぺんについた18才の春、
「なんでそんなに自信満々なんだろうねえ」
と言われたこともあります。
美人三姉妹の末っ子、キョーコちゃんの素朴な疑問です。

彼女の大ねえちゃんは京大を出てなぜかCAをやっていましたし、チーねえちゃんはお茶の水女子大在学中、イギリスの大学に留学をしていました。さらに2人ともミスなんとかに選ばれ、プロダクションからのスカウトの電話がひっきりなしにかかってくる。そんな2人を姉に持つ彼女がワタクシと同じ高校に入学してしまったのですから、お気の毒としかいえません。

なにしろ1人でお留守番中、ホットケーキを初めて作ろうと思いたったバカキョーコ。箱のうらに書かれた『ホットケーキのもと』の成分(ブドウ糖とか)全てをスーパーで買おうとして「材料が足りない」と半べそかいて電話をかけてきたくらいですから、 自らを卑下してしまうのもうなずけます。
最終的には『ダッチワイフの顏マネをさせたら右に出るものはいない』と、わたしを唸らせたのですが、これも彼女のコンプレックスを克服するにはいたりませんでした。

そんな彼女がわたしをとっつかまえて
「どこからその自信が湧いてくるのか」
とフシギに思うのはトーゼンです。

そりゃそうでしょう。何をやっても中途半端なわたし。取り柄という取り柄はひとつたりともありません。
しかし、わたしのスゴイところは何をやっても中途ハンパ、これを貫き通している点です。ハンパじゃありません。これはそんじょそこらの人間にはちょっとやそっとじゃマネできないでしょう。
しかもわたしは悪態をつかれるのには慣れています。これでもか、これでもかと辛辣なコトバを投げかけられても屁でもありません。
たとえば「ブスブスブスブス」と百万回言われてもココロはビクともしないのですが、一度でも「カワイイね」と言われれば、
「そうか私はカワイイのか。やっぱりそうだったのかっ! やっぱりかあっ!」
と、それ以前、そしてその後の「ブス」はただのヒガミか愛情のウラ返しとしかとりません。

このように、わたしは自分の欠点をもムリヤリにプラスにする技を習得しているのです。もちろん敵も大量に取得しています。

さて、わたしはなぜこんな異常性格者になってしまったのでしょうか。
本当の本当に自信家かというと実はそうでもなかったりします。
しかし、人をうらやむことを日課とし、
「わたしなんてわたしなんて」
が口癖の『わたしなんて』さんがチラリとのぞかせるちょっとした『自信』ほど背筋がゾッとするものはないと思うのです。ヤラシイ人間は大好きですが、いやらしい人間はキライです。

わたしのように随時100コとは言わなくても、誰だってヒトツくらい自慢できることがあるでしょう。ハッタリかまして生きることはなかなかタイヘンとされていますがそうでもありません。ヘンタイよりマシです。あっ、でもヘンタイもたまにスキです。


……と、いう時間を長い間過ごしてきましたが、つい先日魔法が解けたように我にかえりました。
オカンはミス大阪とかなってるクセして自分の顔が大キライで、わたしに「かわいいかわいい。ママ、アソビの顔大好き」と言い続けて育ててきたものだから、鵜呑みにして生きてきましたが、この歳にしてようやく現実というものが見えてきたのです。
自分の選択というものがすべて正しいとさえ思ってきて、それが確固たる自信に繋がっていたわけですが、長年の読者ならご存知の通り、それもつい数年前にものの見事にひっくり返りました。

とはいえ勘違いであれ、長期にわたりみなぎる自信とともに生きてこられたことはわたしにとっては幸いでした。
そしてこともあろうか、またあの、大いなる勘ちがいを取り戻しつつある自分もまたここにいるわけで。どうしましょう。四捨五入100才になるというのに。



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#3/29/2016 01:51:00 午後 このエントリーをはてなブックマークに追加



2016/03/28
[#]笑いで人を殺せるか

近所に、長い付き合いである笑い上戸のオバちゃんがいます。
遠くからでもケタケタ笑っている声は響きますから一発でわかる。そのうえ実家の飯時を狙ってくるので、ケタケタが聞こえてくると皆で警戒する有様です。
みなさん、笑ってますかぁーーーーっ?



笑いすぎて死ぬかと思った経験、みなさんおありでしょうか?
わたしはあります。
ワケのわからない笑いというのは本当に不可解ですよね。たぶんあれ、突発性のビョーキですよ。病名とかないのでしょうか。

モーレツに印象に残ってるのは『甲斐さんち事件』です。
わたしは爆笑に次ぐ爆笑で、死の淵まで行きました。
今思えばおかしくもなんともない。
言うなれば『ふとんがふっとんだ!』のダジャレのほうがよっぽどマシだと思えるほどくだらない出来事だったんです。

親友というほどのつきあいではなかった甲斐さんですが、わたしが小学2年の頃
「わたし、インディアンの子供アルよ」
(なぜ中国語=インディアンなのかわからないが)と言ったらものの見事に信じこんでしまった素直なよい子でした。
そして
「ウソにきまってんじゃん」
と言うと信じられないほど怒ってしまった狂暴なクソガキでもありました。

予断ですが、高校時代の甲斐さんがつきあっていた彼氏というのが、元ダンナの五十嵐朝日が通っていた高校の同級生というのをのちに小耳に挟んだことがあります。
五十嵐情報によると、そのオトコは『見た者が凍り付くほど巨根の持ち主』だったと言いますから、彼女の股間を察するに……(以下略)。

伝説の『甲斐さんち事件』は中学時代のことですが、詳細は割愛します。書こうと思ったけれども、ほんとうにクソつまらないし。なんだったんだろアレ……。なにか悪いものでも食べさせられたのかな。


コレステロール伊藤さんの笑顔って「笑顔」なんでしょうか……?

とにかくバカ笑いがとまらなくなって、次の日、アゴと腹が筋肉痛になるほどでした。
のたうちまわりながら笑っていたとき、わたしは
「このまま死んじゃうかもしれない」
と真剣に思ったものです。それでも笑いながら
「まあいいか、死んでも」
とけっこう本気で意外とあっさり思ったのでした。笑ってる最中でも、脳の一部は冷静なんですね。
大笑いのネタって、案外何でもないところに転がっている気がします。

そして学んだことは、『人間、あれほど笑ってもけっこう死なないものなんだな』と言うこと。あ、あと『巨根は一日してならず』。そのお話はいずれまた腰を据えてジックリとお話したいと思います。アレが努力の賜物だったなんて!



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爆笑話の後に恐縮ですが、毎日、死にたいと思っていたノンフェクションダイアリー「ふし日記」を再販いたします。ご希望を下さった皆さまにメール返信したのですが返ってきた方が数名。
また改めてアナウンスさせていただきますが、以下ページからご予約可能です。
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#3/28/2016 05:09:00 午後 このエントリーをはてなブックマークに追加



2016/03/25
[#]移りゆきすぎるブーム

(via Yes, it’s world dictators cuddling stuffed toys » Lost At E Minor: For creative people)

「時代はアスレチックですよ。アスレチックッ!」
と、友人名和君の部屋に一面の竹が敷きつめられていたことがありました。
いやでも足踏みマッサージが出来るとたいそう自慢げでした。

けれどもタテ半分に割った竹ではなく、丸いまんまなのでニンジャ屋敷のカラクリのようですっころびそうになる。
遊びに行ったとき、背中とふくらはぎの筋肉痛で翌日は一日中ソファで寝ていました。

電話で文句を言うと、
「それはいい傾向だねえ」
と、とてもうれしそうだったのを思い出します。

彼は中学の時から全く変わらない生活をしています。
ものすごいモーレツなブームがきて、その執念たるやすさまじいものがあり、他の追随を許さないのですが、次に会うときにはまったく別のものに夢中になっている。
「この前のは?」と言っても「なにそれ」って感じで本当に頭おかしいんじゃないかな。

先日、現在のブームを聞いてみたら、「エレベーターのボタンだよ、あたりまえじゃん」と言われたのですが、詳細を聞くのは面倒なのでやめました。鑑賞するのか窃盗するのかはナゾのままにしておきます。
ご両親はいつも悲しげなあきらめの目で彼を見ていますが、ある意味、貴重な存在かもしれません。
ちなみに何かに熱中するあまり、女にも男にもそして自分にさえキョーミがないのでいまだ未婚です。よろしくお願いいたします。



#3/25/2016 06:59:00 午後 このエントリーをはてなブックマークに追加



2016/03/24
[#]前髪は女の命じゃーない。

(via Mini Miss Portraits by Isabelle Chapuis – Fubiz Media)

先週……でしたでしょうか、友だちの前髪があまりにも散切りだったため、このときとばかりに小馬鹿にしてしまった土屋遊です。
みなさんすくすくお育ちでしょうか、前髪とか。
いいですね、前髪。サングラスにもなりますしね。

そしてそのとき、「わたしはカットがうまい」と豪語した記憶があります。ええ、たしかに言いました。
そのことをすっかり忘れておよそ五日後に件の本人に会いまして……「髪切った?」と、キレッキレの垂れ目で言われたわけです。
そしてこちとら数日前のことなどすっかり忘れて「うん!」と元気よく答えてしまった有様でして。
キッチンバサミで切ったこの前髪を……。
非常事態であるこの前髪を……。
緊迫状況下におかれたこの……。

そうしましたら案の定、大笑いされた次第です。
聞いてみりゃあ、わたしは「カットがうまい」どころか、「わたしはカットがうまいと人によく言われる」と真顔で論じていたらしいのです。
それにしても、わたしのモノマネをするくらい笑いのツボにハマってしまったM絵さん、彼是10年以上ものつきあいになりますが、彼女の、わたしに対するモノマネスキルは年々レベルアップしているような気がしてなりません。
ご愁傷様です。クソの役にもたたない技術ばかりが上達して、お気の毒としかいいようがない。

え。前髪? わたしの? 見せません。見せるわけないでしょう。



#3/24/2016 05:54:00 午後 このエントリーをはてなブックマークに追加



2016/03/23
[#]コレステロール伊藤の(mixi)コミュニティサイトがあった

(via 54031359-5d4181110064393012735b5b0dec055b.4b3e3739-full-708646.jpg (480×800))

こちら、友人のコレステロール伊藤からずいぶん前に頂いた年賀状なんですが、「時間厳守で!!」と書いておきながら、いざわたしがみんなより早く着いたときには半日ぐらい「信じられないわー、明日赤い雨が降るんじゃないかしらー」とチクチクチクチク言われまくりました。
あまりにもウザく、そしてその様子が痛々しいほどに残念そうだったので、友情の証として、もう二度と彼女と待ち合わせしたときには早く行くのをやめよう、と心に誓ったものでした。

さて、わたしはコレステロール伊藤の名付け親なんですが、随分前に「アソビの予言が当たったよ!」というので何事かと思ったら、健康診断でコレステロールの数値が高かったとのことでした。はあ?

そいえば伊藤ちゃん、LINEの名前も『コレステロール伊藤』にしてあるんです。
パートのおばさん連中にもこの名前で通してるのでしょうか……。
よほど気に入ってるとみました。

気に入っているといえば、現在、伊藤ちゃんがモーレツに熱をあげているのは「森翔太さん」です。
スマホの待ち受けにしているんだそうで、ことあるごとに「森さんの写真ないのー?」とLINEが入ってくるのでなかなか大変なんですよ、わたし。

(via 991218_163137-751642.JPG (240×320))

これもずいぶん前に送られてきた写メなんです。
このお姿でメガネ屋さんの待合イスに数十分座っていらっしゃったそうです。
そしてそれを自分撮りする伊藤さん……。
やはり、ウケを狙ってるとしか思えないんだけどどうにも自然なんですよねえ。
珍獣、やはりそのコトバがぴったりな気がします。

しかし基本デイリーポータルに友情出演している彼女のことは「伊藤さん」で通しているのに、コレステロール伊藤で画像検索すると、わりと出てくるもんなんですね、ひどいのばかりが……。

そして初めて知ったんですが、mixiに伊藤ちゃんのコミュニティまであったんですね!
わたしを差し置いて!



#3/23/2016 06:41:00 午後 このエントリーをはてなブックマークに追加



2016/03/22
[#]汚れシャネルで烏合の衆と戦おうぜ

(via Fancy - Chanel Medium Newspaper Print Double Flap Bag)
Fancy - Chanel Medium Newspaper Print Double Flap Bag

このシャネル、かっこよくないっすか?
キレイなもの、スカしたものを見るとつい汚してしまいたい衝動に駆られるんですがこれはビョーキでしょうか。
だとしたらなんの病名? 汚れ病かな。

思えば中・高校ぐらいのときから、オカンや親戚からもらったブランドもんのバッグや財布などに油性ペンでイタズラ描きしたり、ステッカーを貼りまくったりしていました。
だってホラ、ああいう時期って個性でナンボの世界でしょ?
そうでもないのかな。
そんな多感な時期に、どっかの誰かと同じモノなんて持ちたくありませんよ。
だってそうでしょう。
そもそも人と同じモノがイヤだったんでしょうね。
だから人と同じ意見もあまり好きではありませんでした。
フツーなら自分の意見に同調してくれたり、同意や賛同をもらったら嬉々とするのかもしれませんが、わたしはひねくれているので「いやまてよ……」と思ってしまうのです。
百歩譲って賛美はいいでしょう。
でも、悪口はたった一人で言いたい。
でなければ寄ってたかって悪口を言う烏合の衆になってしまう。
それだけは避けたい。
きらわれようが、ボロくそに言われようがそんなことはどうでもいい。
袋叩きに合うよりも怖いもの、それが烏合の衆の一味になることだったんです。
もっともタチの悪い人間になってしまいそうでイヤなんです。
そもそも悪いにちがいないんですけどねえ。どうしたもんでしょう、この性格は。
ホームルームの時間に、一人だけいつもちがう意見を言って叩きのめされていたのがカラダに染み付いているのかもしれません。同意されると困惑してしまう。

さて、話は心おきなく脱線しましたが、例の「ブランドモノを汚す女」ことわたしの仕事はとどまることを知らず、オカンとのイタチごっこは続きました。そしてそのたびに町内会中に響き渡る絶叫とともに半殺しの目にあっていたのです。
そりゃトラウマにもなるよ……。
そうして立派なブランド恐怖症になったわけですが、それにしてもこのバッグは気に入りましたね。
わたしが汚さなくたって、そもそも汚れているんだもの!



#3/22/2016 05:58:00 午後 このエントリーをはてなブックマークに追加



2016/03/21
[#]忍者みたいなカッコ

(via El surreal mundo de Venusmansion | Nice Fucking Graphics!)

先日カラオケで忍者になりました、土屋遊です。
みなさん忍びの者としてご活躍ですか?
わたしは高血糖値以外は元気です。

カラオケで歌い終わったあと「なにその忍者みたいなかっこ」と言われたわけですよ。
そこではもちろんご期待にお応えして忍者ということにしておきましたが、実はああいうカラオケの場ってみんな自分のことに必死で人のことなんかかまってらんないじゃないですか。

そこで、わたしのような熱唱派は暑さのあまりに次々と服を脱いでいくわけですが、とうとうこれ以上脱がれない、脱いだら犯罪になるというところまできたわけです。
忍びのテクで。
仕方ないのでみなを目くらましにしつつ、下着姿(ヒートテックの黒)で歌ったら件の「忍者みたいなカッコ」になったというわけですね。
ズボンも比較的ピッタリめの黒いものでしたし。
忍者戦法、成功しました。

これで立派な忍者になれた気がします。



#3/21/2016 03:19:00 午後 このエントリーをはてなブックマークに追加



2016/03/11
[#]立ち向かう人が好きだぁーーーーっ!

「立ち向かっている人」というのはなかなかお目にかかれるものではありません。
スポーツ観戦では、対戦相手や己自身または記録などと戦っている勇姿を見ることが出来ますが、なぜでしょうかイマイチ「立ち向かっている」という盛りあがりに欠けます。

(via Associated Press Best Pictures 2013 – Fubiz Media)
立ち向かっている人 その1
内戦で立ち向かっているお父さん(推測)、彼は逃げていますが、正真正銘、内戦に立ち向かっているというわけで。

わたしがかつて目撃した中では、立ちこぎチャリおばちゃん。彼女はたしかに立ち向かっていました。
おばちゃんは、失礼ながら般若のような、歯を食いしばるとはこのことだ、というようなすさまじい顔をして向かい風50mの中、一向に進まないチャリを立ちこぎしていました。もうこれは何と表現すればいいのでしょうか。見てはいけないものを見てしまった感……。しかし凝視せずにはいられない、生まれて初めてお目にかかったスローモーションチャリンコこぎ。全くもってキョウミとキョゼツとキョウフが混同した複雑な心境の中で生まれた感情、それが「あっ、あのヒト立ち向かってるっ!」そのヒトコトだったわけです。

わたし自身も立ち向かったことがあります。向かった……というか、「ああ、わたし今、立ち向かっている…!」と思った瞬間です。
あの日はいわゆる台風でした。ベランダに置いてあったテーブルやらイスやらバケツやら、とにかくあらゆるモノたちがいっせいにドドドドドードドドドドーッ! ガガガガガガーガガガガガガーッ! と、右往左往していました。矢のような雨ががむしゃらにガラスをたたき付け、前々から破けていたアミ戸の被害もさらに拡大していましたが、そんなチンケな事を気にするわたしではありません。窓の前に立ったわたしは、とてもバカでは考え付かないような発見をして安堵していたのです。

(via The dog that hasn’t missed a single riot for years)
立ち向かっている人 その2
人じゃなくて犬。いつも先頭に立って警察を挑発していたギリシャのたくましい犬。まさに立ち向かっている!! 元気にやってるといいんだけど……。

ここにガラスがあって良かった……
窓がなければわたしはずぶぬれだ。
さらにこんな事も考えました。
この雨つぶの大軍がイナゴでなくて良かった……
ガラスがあっても、イナゴはいやだ。
さらに言えば
これがスズメバチでなくて本当に良かった……コンパスでなくて良かった……と、妄想は肥大するばかり。

とにかくわたしはなぜか、Tシャツとパンツ一丁で、雨つぶがスズメバチでなかったことをいいことに窓を開けてしまったのでした。さらに驚くべきことに、ベランダで凄まじい大雨強風洪水警報に立ちはだかったのです。自分は今、世界で一番カッコイイのではないか、などと恍惚の表情を浮かべていたと思います。目をあけると、大粒の雨がバチバチ飛んできて痛いのなんのって……無論、寝室のほとんどが瞬時にして水浸しになったのは言うまでもありません。
(もうそのことについては語りたくないのでこの辺でちょっとおわりにしていいですか)


立ち向かっている人 その3
3.11の避難している体育館でおどけてみせる少年。当時一番号泣した写真。

311以前、311以降。わたしの友人らは、あの日を境にかなり変わったと話します。お酒を飲むようになった人、タバコをやめた人、逆に始めた人、不眠になった人、引越しした人、人見知りがなくなった人、何に対しても慎重になった人、地震が怖くなった人……。わたしは自分だけが、動揺もしていない、なにも変わっていないと思っていました。震災の報道写真は印象的なものがたくさんありましたが、その中でも1番はコレ(上の写真)。周囲が一変した非日常において、こうして必死に「災害」に立ち向かっておどけている! なんてかわいくて、悲しくて、うれしくて、切ない写真なんだろうかとそう思い、号泣しました。

今考えてみれば、幼いころ台風で寺に避難したわたしは最高潮に調子に乗っていましたから、このやんちゃな少年も同じだったのかもしれません。いやきっと、同じだろう。何も考えてないんだろうと今では思います。本当のところは本人しかわからないし、もっといえば本人にもわからないのかもしれないけれども、どっちにしてもこの写真で、被害にあった方々に心底応援したくなったのは事実です。
強がってはいたけれど、けっきょくわたしも地震脳だったのかもしれません。いや、当時の様子を読み返してみると、明らかにテンションが浮つっていました。なにしろケイカクテイデンのことを、ガッキュウブ(ウ)ンコとか言ってますからね……。はぁ。



#3/11/2016 06:23:00 午後 このエントリーをはてなブックマークに追加



2016/03/04
[#]シロクマに食われて死ぬという自信

事故や事件の中で、母親が子どもを置いて逃亡するニュースがあまりにも多い昨今(もはや虐待などは論外です)、わたしはそのたびに一抹の不安というか恐怖を感じていました。

たしかに今、息子であるオンの命を守るためなら、山火事中の山にスノボしに行くこともやぶさかではありませんし、伊東ワニ園のワニの池に飛び込むことも、素っ裸で笹塚の商店街を駆けまわることも、何だってできるという自信と気合いは充分にあるわけですが、でもいざとなるとやっぱり自分の身を守ってしまうものなのだろうか? そう思うと本当に恐ろしかったわけです。

わたしのオカンは異常者でしたから、チンピラに絡まれた娘の復讐にヤクザの車のバックミラーにぶらさがって何メートルも引きずり回されたり(勝利)、娘の入浴シーンを覗いていた変質者をフライパンとカサで追いかけ倉庫に閉じこめたり(もちろん勝利)、娘をおちょくった暴走族をミニバイクで延々と追いかけたり(むろん勝利)するわけで、そんな発狂的環境で育ったものですからモノゴコロつくまで日本の母は本当に強しと心底思っておりまして、昨今の無情な事故・事件を見聞きするたびに、自分の信じていたことが根底から覆されるのでは……という恐怖を感じているわけです。

でもわたしもきっとオンがシロクマに襲われていたら、まずは飛び蹴りくらわすだろうという自信が今はみなぎっています。そしてどちらかというと、シロクマに食べられてる間にオンに逃げてほしい。わたしのことなど振り返らずに、一心不乱に逃げて欲しい。オンさんもシロクマも助かって、一石二鳥、よかったです。

でもオカンが襲われていたら「それも運命」とあきらめ、氷壁に隠れて祈りを捧げるかもしれない、そんな自信もちょっとだけあります。まあこれもよしとしましょう。




2月はほどんどの日々を、コントユニット「明日のアー」プラス公演に向けての稽古に費やしました。初の関西凱旋、そして東京での新作発表、著しく衰退する脳細胞及び体力との戦いの日々でもありました。まあこれ、成功といえるんじゃないかな。というか、成功だと自分で思えばまちがいなく成功でしょう。

感想いただいたみなさまの声をまとめてあります。本当にありがとうございました。
※見落としていた場合(あるいは自分のつぶやき、勝手に載せるなよ! って方はご連絡ください
明日のアー旗揚げ公演「ふたりのアー」感想まとめ

んでもって、今年、うるう年でしたね。
うるめいわしとは関係ありませんよね?
……というわけで、そんな潤った日を記念いたしましてかどうかはわからないけれど、DPZで特集記事を書きました。イカです。やはりイカへの愛は、ちょっと自分でも尋常じゃないんじゃないか? と思いますが、本音ところはアワビまたはサザエの刺身が大大大好きです。よろしくお願いいたします。

(via イカ墨で魚拓(イカ拓)をとる - デイリーポータルZ:@nifty) わたしとしたことが、かつてイカ墨でイカ拓をとることをしておりませんでした……!ジャージで失礼します!とりゃああああ!
イカ墨で魚拓(イカ拓)をとる - デイリーポータルZ:@nifty




#3/04/2016 07:58:00 午後 このエントリーをはてなブックマークに追加


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