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    12月31日?曜日
    思い起こせば3人の男を再起不能にした1999年。
    みなさんにとってはどのような一年だったでしょうか。40文字以内でメールしてね。シカトするから。

    まだ年賀状も作ってないし今年は更新すんのめんどくさいと思っていたのですが、律義と勝ち気とガイキチがチャームポイントのわたくし、日頃お世話してやってる(ズリネタ的に?)読者の方々へ今世紀最後のご挨拶をかねて、栗きんとんの栗だけ残してぜ〜んぶキレーに食べてしまいました。どうしよう。

    おせちは9段プラスアルファー作り、大掃除は友人数名をエサでおびき寄せあげくのはてに脅してやらせる、さらに幼少の頃の交通安全教室の教えを忠実に守って信号もウデを垂直に上げて渡る(色がなんであれ)……こんな日本の伝統行事をココロから愛する土屋 遊とその一味、明日は山に登ってご来光に向かって、一円たりとも投げずに拝みたおす予定。

    『2000年もまた、赤の他人はどうなってもいいから自分は自分だけはシアワセでいられますように』

    それでは、ココロにもない一言で締めくくります。
    皆さん、よいお年を。ア〜ハ〜ん!







    12月28日?曜日
    「まあ、ぼくらにも貧乏人にも時間だけは平等だからね」
    と、8千万のクルーザーを購入したばかりの小金持ちがそう言ったので
    「ヒッチハイクしたことは、アル?」
    「え?」
    「じゃあ、神戸までドンコー列車の旅とかは?しかもキセルで」

    私には今時間がない。
    そればかりかご自慢のロボット腕時計もぶっ壊れ、代役を買いに行く金もない。
    『平等』なんてこの世にない。
    あるわけねえだろ、人類皆兄弟であるはずないし、生まれたときから顔が違う、その時点ですでに『平等』ではないのは明白なのである。

    クルーザー男は『平等』を口にして男を下げたが、まだ救えるのは自分と庶民を『僕らと貧乏人』と言う形で惜しげもなく区別したトコロにある。そして
    「あのね、私と一緒のとき『今日はなにが食べたい?』って絶対に聞かないでね。私はいっつもいっつも寿司が食べたいから。ゲリしててもゲロ吐いててもとにかく寿司だから」
    と言った私の言葉を覚えていて、いっつも寿司を食わせてくれるフトコロにある。

    肌の色、住んでる場所、性別とかでサベツサベツと騒いでる連中よりずっ〜とマシ。ヤツらはきっとゴミの分別にもうるせえだろうがある日突然、自分の娘が顔を黒く塗りたくったヤマンバ娘に進化したり、ヤクザの男や同性、ましてや犬とか馬とかとケッコンしたいと言いだしたら、口角に唾をためて失神するほど反対するだろう。それは、差別とは違うと言われればそうかもしれないが、私は頭が悪いので差別と分別の区別もつかない。つまり、可燃ゴミに発泡スチロールをまぜちゃったくらいでガタガタ言うんじゃねーよ、てめえの脳天に発砲するぞクソババアッ!ってこと。






    12月14日?曜日
    ウインドウディスプレイをダラダラとこなす。季節の変わり目には、パックリ消滅してしまう仕事と言うのは実に性に合っている。

    考えてみれば、インチキめいたトロフィーとか賞状なんかもないし、ワタクシの顔面が写っている雑誌も「気にくわねえ」と言う理由で何ひとつ残ってはいないし、取材を受けたものも執筆したものも行方がわからず、手紙なんかは読んだら捨てるし、昔の男の『思ひでの品』(写真、手紙、精子の残物)などを大事にかかえ持っている女は実に気味が悪いし、旅行に行ってもカメラは絶対に撮らないうえに、私が写っている写真をごていねいに焼き増しをして封筒かなんかに入れてくれるアホがいるが、そのままごみ箱行きなので地球に優しくないと思ったらおお間違いで、よく聞け、最近は段ボールいじりに凝っていて、本日の仕事もそれ一本で仕上げたので地球に優しくこれでプラマイゼロということになる。

    私のこの性質は、実に前向きなマイライフを物語っていると思うが、この発言は前向きすぎるだろうか。

    先週の金曜日、のび太の先生も言っていた。
    「いいかね、のび太君、人間の目がどうして前についているか知っているかね?前へ前へと進むためだよ、前進あるのみっ!」
    私はその言葉にゆっくり、コックリ、そしてニッコリととうなずくのであるが、実は「後ろ歩き」は私の得意芸のひとつだったりする。いや、突然デパートなんかでコレをやるとウケるもので……へへへ。(ホレ、前向きだ)









    11月28日?曜日
    バカが人の車にファンキーにゲロを吐きまくる。

    とっさに手を差しだして、美しい指先をゲロでビチャビチャにした私はいったいなんだったのだろう。
    そういえば昔、線香花火のあの真っ赤なカタマリが落ちたときも私は思わず手を出した。
    反復横飛び校内イチの肉体は、こんなところにもまた。しかし誰もほめてはくれなかった。

    左手が心臓になってしまったようなバクバクの痛み、心無い友人たちのヨロコビの奇声。その中で、
    「救急車っ救急車っ救急車っ!」
    と叫んだ男の尋常じゃない様子に、私のココロは尋常ではなかったことを思いだす。

    さて、私はゲロが大キライだ。
    ゲロを吐くのはもっとキライ。私の友人にゲロを吐くのを趣味としているゲロ人間がいるが、実は絶縁したいと思っている。エロ人間を自負する私は、その一字違いのヨシミで仕方なくおつきあいかましているのである。

    駅のホームでウンコをする人はめったにいないが、ゲロをする人はメッタヤタラにいる。
    調子にのって電車内でおう吐するハイレベルの人間はいるがそこにウンコをするスペシャリストは高校の同級生『渡部由紀』くらいだろう。
    他人のヒザの上や頭上にお見舞いするクロウト衆はいても、ウンコとなると『スカトロ衆』になってしまう。
    走りながら、歩きながら、寝ながら……臨機応変に、しかしTPOをまったく無視してゲロを吐きまくるのはいともカンタンだが、ウンコとなると熟練したワザが必要になので注意が必要だ。

    ゲロとウンコ。
    どちらも公衆の場で皆さまにご観覧いただくには多少なりとも羞恥心が存在する。しかし、前者の記憶はやがて薄れても、後者の記憶はいつまでもいつまでも脳みそにその異臭を放ち続けるだろう。目撃者も、あえて言うが加害者も。

    あ〜よかった。手のひらがウンコまみれにならなくって。ウンコでもして早く忘れよう〜っと。








    11月25日?曜日
    アタタカイアタタカイと、ラジオで百回くらい言っていたからTシャツ一枚で出かける。

    何事も疑ってかかるべきだとオカンが言っていたのをボンヤリと思いだし、銀座アスターの『肉焼きそば』をマズそうに食べるフリなどしながら気温の上昇を爬虫類のようにひたすら待つ。

    何カ月ぶりかに髪の毛を梳かそうかな、とか、もっともっと意味のない会話したいな、とか、それにしても全日本(バレー)の加藤はかっこいいな、なんとかならないもんかな、とか、やっぱりくだらないことばかりが頭に浮かんで、それらを全て独り言にしたらさぞかし面白いだろうな、と、結局私はいついつどこでもにやけることを手放さない、そして待ち人は来た。しかも私より早く。







    11月24日?曜日
    私が密かに、そしておおっぴらに『ションベン横丁』と呼んでいた新宿の一角が焼けた。

    初めてトカゲや牛のタマ○ン、ヘビを口にしたのもあの飲食店街。
    「別嬪さんがゲテモノを食うのは色っぽくていいねえ」
    とおだてられ
    「そうか、色っぽいのか」
    とガムシャラに食ったのもあの場所だ。
    あの、商売上手で、やたら下ネタばかり話すオッサンは無事だっただろうか。

    私にとっての『ションベン横丁』が焼け、本当の正式名称『思い出横丁』になった。
    1年も経てばピカピカのショップが列をなし、最新のデートスポットになるかもしれない。

    誰も路地裏で、立ちションすることもないだろう。
    それを考えると、少しだけぞっとする。







    11月23日?曜日
    ひとりよがりってなにか別のヤらしいイミとかあるのかな。








    11月17日?曜日
    『最近のアナタの日記はつまらない。失望した云々』

    するってーとナニか?
    貴様、この私に希望を持ってたってコトか?

    しっかし失望メールをよこす人は、いったいどんなモノを食ったらそんなふうに見知らぬ人に希望を見いだせるのだろうか。

    失望したって言うのはですね、

    ワタクシが小学校2年から『希望くん』(なんと本名!)を相手に、毎日のように大勢の前で告白し、追いかけまわし、家へ押しかけ、デートやコーカン日記(ゴーカンではないがそれに近いかも知れない)などを強要しつつも、別につきあってもいないのに気を引くために10回くらい一方的に「もう別れるっ!」と宣言し別の男の子とつきあって飽きたらまた『希望くん』を追いかけまわすと言うグルグルな日々を送ったキッチリ7年間後に「いいかげんにしろっ!お前とはもう絶対の絶対につきあわない」とフラれてしまった、そんな気分を言うのではないでしょうか。

    そして、性懲りもなく全く同じことをいまだにくりかえしている私自身にもまた。







    11月11日?曜日
    海賊に襲われたと言うニュースを聞いた。
    私の脳みそは100倍くらいふくれあがって、パイレーツが大暴れするアニメが流れる。

    色んなトコロへ行って
    色んな世界を見て
    沢山の人と出会うことは

    視野を広く持ち
    スバラシイとされているが

    海賊の娘に生まれかわれることができるのなら
    そんなのはクソだ。

    こんなエキサイトな人生が送れるなら、
    私は一生船酔いでゲロを吐きまくってもかまわない。

    これ以上視野が広い人間がいるだろうか。
    いない。視力5.0






    11月10日?曜日
    大変っ!大変っ!大変っ!大変っ!大変っ!大変っ!大変っ!大変っ!大変っ!大変っ!大変っ!大変っ!大変っ!大変っ!大変っ!大変っ!大変っ!変態っ!
    新潟に住む叔父のモーターボートに男性の死体がひっかかっていた。

    それにしても、中央大学のチカンごときでニュースで騒いでいるというのに水死体が取り上げられないのは納得できない。頭に来たので
    「新潟で男性の水死体がボートにひっかかりまして、そのボートの所有者の姪ですが東海林のり子さんインタビューにぜひ来て下さい」
    と言うイメージトレーニングを鼻息を荒くしながらしてみる。

    妄想と白昼夢をシャッフルしたイメトレと、WOWWOWのCMの新しいバージョンをやっと録画に成功したおかげで怒りは徐々におさまる。

    そうだ、以前はブタの死骸がひっかかっていた叔父のボート。今度は人間なんだからかなりのレベルアップじゃないか!
    怒りは完全におさまる。






    11月8日?曜日
    笹塚交差点で起きたコンクリートミキサー車横転事故。 まさかとは思っていたが、知り合いが巻きこまれ、入院。

    と言っても、私の両親の知り合いなのでココロ的にもフトコロ的にもあまり痛まないが、被害者と一緒に居た彼女の姉は死亡した。

    私はお見舞いに行って突発的未知との遭遇について哲学した翌日、
    「絶対にセックスはしないで子供は試験管ベイビーを産む」
    と言い張る国宝級生娘の結婚式に参列して、かわいそうにミーの脳みそはギャップについていけずに完全スパーク。

    「ダンナさまには風俗に行ってもらう」
    と公言する彼女が悪魔なら、
    『彼氏がヨソで一発ヤったら私とは三発してもらう』
    と言う私は天使なのか。

    なにが言いたかったかというと、人生色々と言うことですよ。ははは。はあ〜あ。






    11月6日?曜日
    久しぶりにリンクの数珠ツアーを。

    ネットアイドル系を中傷非難する人々は、いったいナニにむかっぱらきてるのか良くわからない文章を書く人が多い。
    それが女性ならわかりやすいが、男性である場合、私のその疑問は深く、ふかく、ふか〜く。

    人には『売り』がある。
    サイトを持ってるならなおさらのこと。

    マニア度を。オタク度を。反オタク。精いっぱいの知識を。
    何の取柄もないコトを。フツーであることを。自分の才能を。ダジャレの多さを。
    敵意と殺意を。過ぎた自己嫌悪を。悪知恵の数々を。異常で過剰な性欲を。
    怖いほどの無知を。イカレタ脳みそを。パンクな精神を。
    ヤッた女の数を。しゃぶった男の数を。自分の身体を。ビックなサイズを。ならば顔を。

    そして、「ネットアイドルには騙されないよ、ボクちゃん」と。

    つーか、てめえ見てんじゃん。






    11月5日?曜日
    私は自他共に認めるひねくれもので、荒くれ者で、ついでに言えば爪にササクレもある。
    よってほめられることがキライなのだが、先日ググッとくる言葉をちょうだいしたのでここに報告し密かに、しかしおおっぴらに自慢しなければならない。

    「いつまでたっても『少年』のようですね」

    この最上級のお褒めの言葉を私は得意のドッチボールのようにガッチリと受け止めた。

    この『』の中身が『少女』であったらどうだろうか。

    いつまでたっても少女のような女と言うのは、ピンクハウス系の服を着ていて、ヌイグルミを抱きながら(つぶしながら)「いや〜んかわいい〜」とその場で高速足踏みしてたKIDDYランドで発見した女の気色悪いイメージで完全却下。不愉快度99.8%

    次に『子供』を考えてみよう。

    これはよく言われる言葉だが、上記で述べたようにひねくれモノ代表としてはバカにされてるとしか思えない。よって「いつまでたっても」は、「いい歳こいて」と聞こえなくもない。不愉快度98.7%

    もっと若返って『赤ちゃん』ではどうだろうか。

    これは遠回しになんとなく妙なマニアックプレイを誘っているにほかならない。斬新かつ画期的なアプローチだとは思うが残念ながらワタクシにそのテの趣味はないので惜しくも不愉快度17%

    こうなったら『精子』までいってみる。

    「いつまでたっても『精子』のようですね」
    口説き文句としても、言葉の流れとしても、非常にハイレベルのお言葉である。男に言われたらヒョコヒョコとついていくこと間違いなし。かあ?不愉快度0%


    さて、このホメ言葉をさっそく友達数人に自慢してみた。
    「あんたさあ、それって嫌みだよ。完全に。女がそんなこと言われたらフツーむかつくね」
    「そっ、バカにされてんだよアンタ、少年A?妹尾河童じゃあるまいし」
    「どうせニヤニヤして聞いてたんでしょ?アホみたいに」
    「つーかまたオカマだと思われてたんじゃないの?」
    「そーだよそーだよオカマだと思われてんだよ!ひゃーっはっは」

    何度かあった人生の岐路で、私は完全に友人の選択をまちがえたようだ。
    類は類を呼ぶ。しかし、少年が少年を呼ぶとは限らない。






    11月4日?曜日
    スズメバチの、あの芋虫のような腹の部分を指でつぶす夢を見た。
    ニュース23で『大スズメバチ』が3匹ゲストで出演したのを見て驚愕したからだろう。

    昔みなしごハッチに指を刺された夢を見たときは、夢だというのにキョーレツに痛かった。それはドヨンとした鈍い感覚となっていつまでも響き、
    「夢は痛くないと言ったじゃないかっ!」
    と泣きながらオトンに八つ当たりをしてそれをオカンに目撃されてめちゃくちゃ怒られたのを覚えている。ダブルパンチ、全くツイてない幼少期であった。

    でも今日、夢で私を首の後ろを襲撃した『大スズメバチ』の針はぜ〜んぜん痛くなかったのである。

    私はもうとっくの昔に大人になったのだが、こういうとき、「大人になるのも悪くはないなあ」としみじみ実感するのである。八つ当たりしてももう誰も怒んないし。





    11月3日?曜日
    リングの魂の『明るい団体計画』で、プロレス技を50覚える、と言うのをやっていて、次の日私は、それにコーフンした男に20分おきくらいにワザをかけられた。願わくば別の意味でコーフンして欲しいものだが日頃の悪行がたたってそう上手くはいかない。

    さて、私は以前似たようなシチュエーションでろっ骨2本をポキリと折られたのだが、今回は爪が欠けたのと、階段がのぼれなくなったくらいで済んだし、おトナリの由香ちゃんは『警察を呼ぼうと思った』とイヤミを言っていた(つーか、隣は警察官なのだが)が実行されなくて良かった。

    私はとても前向きな人間だと思うがどうだろう。つーかその前に私、バスト以外が著しく成長した女性なんですけど。これでも。





    11月1日?曜日
    5年くらい前につきあっていた男がラジオに出ていた。
    環境や生活、そしてもちろん女、全てが変わったような気がしたが、何よりも
    『俺』から『私』に変わっていて、その大人っぽさにひどくうんざりする。

    2〜3日前に何気なく見ていたテレビに彼が出ていたことを知って車を止め、少しだけボリュームをあげてみる。

    私はあの時、ニュース番組を見ていた。
    そして彼も見た。
    そうだ、確かに彼だった。彼の顔だった。

    でも私は自分のことを『私』などと言う、さらに言えば流暢に丁寧語を使いこなす男など、知らない。こんな気色悪い男など、知ってるはずない。知りたくもない。わかるはずないのである。

    100kgあった体重が、20kg落ちた。
    ワザとなのかどうなのかは知らないが、彼が落としたものはそれだけではないだろう。


    南無阿弥陀仏。



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