W.T.B.W.:VS URANAI
Cholestero Ito and Madam X.

 



古文教師:長崎幸夫さんの証言

「あの動物は忘れませんよ。ぼくの初めての教え子ですし、インパクトがね。忘れもしません、あれは、ぼくの二回目の授業でした。一時限目でしたねえ。緊張していたせいもあるでしょうけどあの動物の姿がなかったのも気がつかなかったんです。今思えば、故意に遅刻してきたんでしょうねえ。授業をはじめたとたん、いきなりガラッとドアが開いて‥‥‥それだけでもビックリしたんですけどね、振り向くと、なぜか体操着を着たあの動物が仁王立ちにつっ立っているんですよ。まあ本人はめいいっぱいオシャレしたつもりなんでしょうけど、ゴムかなんかで髪をこう、ちょんまげみたいにしばってですね、おでこを出していて、まんまるなんですよ、顔面が。それがまた磨いたようにテッカテカでねえ、本当に太陽が入ってきたかと思いましたねえ。それでぼくが呆気にとられているとズンッと一歩前に出て、ぼくに向かって『見てっ!ノーブラ!』と体操着の上から両方の乳首を指さしたんです。教室は大爆笑の渦だし、ぼくはもう何がなんだかわからず授業を放棄してしまいました。あんな屈辱的なことは生まれて初めてでしたよ」

「それで乳首は透けていたんですか」

「もうー思い出させないで下さいよー、ええ、まあ、透けてたんじゃないですか」

「じゃあ‥‥‥いくら珍獣とは言え、女子高生の乳首ですよね。血気盛んな年頃の先生ですからちょっとは‥‥‥半立ちくらいしたんじゃないですか」

「じょーだんじゃないですよー気持ち悪い。あれから半年くらいインポになっちゃって病院通いですよ。慰謝料をもらいたいくらいです。それからはもう慣れましたけどね。なにしろ授業が終わると追いかけてきて『先生と私に子供が出来るとしたらどんなかわいい子ができるかしら』とか、そんなことばかり言ってましたからね。あの時期はよく悪夢に襲われたもんです」

検証5:珍獣は丸いらしい




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