アダナマニュアル

---



日常会話の中で飛び交わされるアダナについて、
その分析をレポートするとともに、
筆者の身近にあるアダナの由来と解説をふろく掲載。
かならずやお役に立つ参考例満載です。
単調な生活のリフレッシュに、友人との親交を深めるために、
はたまた友人関係を険悪にするために、 どうぞご活用下さい。


-------------

【生物類似タイプ】
 有名人・著名人に似ていることから生まれるタイプ。このタイプの場合、似ていると言われたくない有名人や動物の名前を付けられることが殆どで、木村拓哉に似ている人が「キムタク」とはアダナされないのが通常。

●中野浩一
(本名・木下 文夫) 
 石田壱成ばりの髪形が決まらない仮の姿の時に呼ばれる。特に高津の某パブスナックに行くと現れるという。しかし、早まって本人の髪形が決まっている時に口走ると怒られるので判断を誤ってはいけない
●じじい
(本名・大崎 武志)
 疲れきった行動、態度、雰囲気から「おじいさん」と呼ばれるに至ったが極めは富士パラマウントパークにおける失禁事件により、「ジジイ」と確定された。
●うの
(本名・船崎 一弘)
 アダナというより既に本名と化している感があるほどでアダナのお手本と言えよう。この起源は、もと中日ドラゴンズの宇野勝に似ていたということによる。ちなみに彼の家に電話をして「うのさんのお宅ですか?」と言ってしまったという実話がある。



-------------

【同性同名単純タイプ】
 苗字が有名人著名人と同一であることから、単純につけられてしまうタイプ。このタイプの場合、本人がどんなにカッコ良かろうが似ても似付かない有名人と同性であれば、容赦なくあだなされてしまうことが多い。
 例えば、高木君というさわやかなかっこいい男の場合は「ブー」と呼ばれてしまう。磯野さんのように「磯野だからワカメとでも呼んでもらおうか」と有無を言わさず無理やり呼ばさせるケースもある。

●巨泉
(本名・大橋 貞人)
 大橋だから巨泉という単純なパターンによる。
●みちるくん
(本名・金子 桃)
 男を付け回し、待ち伏せし、盗聴器を仕掛けそこねた行動から、ドラマストーカーのストーカーみちるくんから付けられた不名誉なアダナ。しかし本人にはその自覚なし。ちなみにストーカー役「雛形あきこ」とは似ても似付かない。

-------------

【名前省略タイプ】
 名前を省略してしまうタイプ。アダナのなかで最もポピュラーなタイプで、このタイプのアダナを持つ人は日本全国で何百人何千人と居るのではないかと予測される。しかも歴史があり、水戸黄門のご老公一行のなかでもうっかりはちべえは、皆から「ハチ」と呼ばれ親しまれているが、八兵衛の苗字が「うっかり」と言うのは間違いである。



-------------

【発音変形タイプ】
 名前の発音が変形した結果出来るタイプのアダナ。このタイプの場合、不規則な変形をたどるため、原形である本名からはかなり懸け離れたアダナになってしまうケースがある。したがって、本名とアダナを発案した関係者以外の他人には、その由来を推理することは不可能に近くなってしまうほどである。

●コナカ(本名・中林 澄)泉
 「中林」→「松平」→「コナカ」→「コナさん」→「コナック」→「コナッキー」→「ペヤング」と変形する「コナカ変格活用」からなる珍しいタイプの高度なアダナ。これだけアダナが変形するのは他に例を見ない程に洗練された最上級ネーミングである。



-------------

【コードネームタイプ】
 コードネームというとCIA,KGB,MI5等の機密謀報機関に所属する特殊工作員持つ「通称」であるが、たとえば、童顔のスタッフの場合「ベビーフェイス」、腕力の強いスタッフは「クラッシャー」、電機工作技術が優れている者は「電気屋」。世間一般の人々にも、このようなタイプのアダナを持つ人がいる。例えば、良くうんこをするから「うんこ」、聖教新聞を購読しているから「シュウキョウ」ビールしか飲まないから「ビールさん」、また、自宅が豆腐屋だから「トウフヤ」というそのものズバリのパターンもある。

●小田急線
(本名・武田 渡)
 平成の巨根変質者の栄誉あるアダナ。文字通り、小田急線で痴漢活動を性欲的に実行していることからネーミングされた。マザコンの彼の部屋にはティッシュペーパーがないが、その理由は親にオナニーしていると思われたくないからという真のマザコンだから言えるものであった。
●ザビエル
(本名・門脇 健)
 あの社会問題を巻き起こした統一教会の古参の構成員であるために用意されたアダナ。「ザビエル門脇」が勧誘するイベントに参加すると手始めに壱万円持ってこいと言われてしまうので要注意。
●ファンシーボール
(本名・細川 茂樹)
 貯金をするためだけに生まれてきた本人が学生時代、真冬に愛用していたぺらぺらのヤッケみたいなジャンパーのメーカー名「ファンシーボール」から引用されている。現在も真冬に薄いビニールのようなレインコートを風になびかせ颯爽と歩く彼の姿が目撃されている。



-------------

【ホラームービータイプ】
同様の類であるがここでは敢えて独立。小学生の頃に良くあったタイプのもので、ホラー映画のタイトルがアダナになってしまうという特に限定された人にしか与えられない。不細工な人や好戦的な女性に付けられるパターンが一般的。毎年新しいホラー映画が上陸するたびにアダナがリレー式に変わってしまう現象が見られるのもこの特徴の一つ。
「エクソシスト」「オーメン」「ゾンビ」



-------------

【名前変格活用タイプ】
「○○○っち」「○○ちん」「○○りん」「○○○っしー」「○○ぴー」のように、名前の語尾に「さん」「ちゃん」「氏」「くん」の変形語が付加されるタイプ。

●ダブルリンリン
(本名・北原 健児・塚田 洋一郎)
 「北リン&塚リンのダブルリンリン」と言う名コンビ。
 「ミポリン」などの一般的なかわいらしいイメージとは異なり、二人とも淋病になった体験があることからついたアダナ。
 漢字にすると北淋・塚淋となるバレバレなので要注意。


-------------

【番外編】 ●野上田五作
(本名・長瀬 浩之)
 アダナではなくハワイでの永瀬氏の偽名。自らお姉ちゃんに
「野上田五作です」
と自己紹介してしまった事による。





この作品を気に入った方はボタンを押して下さい

Back To Home Page Back To 0-ten List
Copyright 2004 MAGAZINE 0-TEN All Rights Reserved.