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スッチーＭ 紀ノ川 つかさ  みなさま、当機はまもなく太平洋上空へと差しかかってまいります。進路上の気流は良好……えーとそれから、何言うんだっけ……え？ちょっとあなた誰？そんな先の尖ったもの持ってちゃいけないわ。ハイジャック？あたしを人質にする気なの？あっ、やめて……そんなとこに突きつけないで。そこ感じるとこなのよ。ああん、そっちもダメ……ふざけてんじゃないの。ほんとに感じてくるんだから。あぁしたくなってきちゃった。ねえしましょう。いいじゃない。ここ狭い通路なんだから誰にも見えないわ。さあ、するのよ。ダメよ逃げちゃ。あたしもう濡れてるの……あなた飛行機を乗っ取る気ならまず一人前の男じゃなきゃいけないわ。さあ、するのよ。ああ、いいわぁ……こういうとこでするのって刺激的だわ。すごく感じちゃうわ……ああ……あああぁン……あ？ねえ、ちょっと、どうしたの？やだ、ひからびちゃってる。アア、ミイラニシテシマッタ……大変だわどうしましょう。そう、こういう時は機長に報告するんだわ。操縦席へ行きましょう……あのー機長、ちょっと来て下さい大変です。こっちですこっちです……ほら、ハイジャックのミイラです。え？どうして信じてくれないんですか？なんでミイラができたかって……そんなの恥ずかしくて言えません……だからハイジャックがここに来て……機長、ちょっと手を貸して下さい……こんな風に触ってきたんです。ああダメ……思い出してきちゃった。もう疼いてるの。もっと触って。ああン感じる。すごく感じちゃうわ……ねえ機長、しましょう。いいのよ仕事なんて放っといて。ダメよ逃げないで。もうあふれてたまらないの。機長は乗務員に対し責任があるのよ。さあ、しなさい。ああ……いい……機長とできるなんて貴重な体験だわ。ああ……もっとして……もっともっと……あっ……き、機長、どうしたんですかゲッソリしてるわ……アア、マタミイラニシテシマッタ……どうしましょう最高責任者がいなくなっちゃったわ。そうだ操縦士に報告しましょう……あのー操縦士さん、大変です機長がミイラになりました。ほ、ほんとです。嘘じゃありません。ああダメ、そんな目で見ないで……いやらしい視線を体中に這い回さないで。ああ、もう感じてきちゃった……ねえ、しましょう。いいのよ誰もいないわ。どうせ自動操縦なんでしょ。あなたは操縦士なんだから女の操縦もできなきゃいけないのよ。さあ、するのよ。あたしもう我慢できないの。ああ……すごいわ。まるで空を飛んでるみたい……実際飛んでるのよね……ああ、でもいいの……すごくいいの……あ、あのー……まさかミイラになんて……アアヤダ、モウミイラニナッテル……どうしましょう。操縦できる人がいなくなっちゃった。あ、何か鳴ってる。管制塔からだわ。もしもし……え？この飛行機コース外れてるんですか？あのー、操縦士はただ今ミイラになっておりますが……と、とりあえずあたしやります。どうすればいいんですか？え？操縦桿？どれですか？この棒みたいのですか？これをいじるんですね……ああ、いじるには何だか手ごろ太さだわ……想像しちゃうわ。興奮しちゃうわ……ああだめ。我慢できない……ここに入れちゃっていいかしら……ああんキモチイイ……え？何してるかって？してるに決まってるじゃないの……ああすごい、これって文字通りジャンボジェットね……ああっ……た、大変だわ飛行機がミイラに……はならないけど、燃料が無くなっちゃった……管制塔さん大変です。エンジンが全部止まりました。すごく静かです。客席ですか？えーと、騒いでます。パニックが起きてます。どうしましょう。あ、大変です。飛行機と並んで何か飛んでます。あれは円盤だわ。近づいてくるわ。やだ、ドッキングしてハッチを開けて乗り込んできた。あのーあなたは誰ですか？タコですか？宇宙人？は、はじめまして地球人です。あたしのこと珍しいんですか？そりゃそうですよね……ああ、でも、いくら珍しいからってそんなに触らないで……触っちゃイケナイところもあるのよ……ああ、ダメ……そこはダメなの。感じるとこなの。もうたまらないわ。ねえ、宇宙人さん、しましょう。あたし達は異星関係を持つのよ。宇宙空間を超えて結ばれるのだわ……ああすてき……コズミックスケールよ……ああっ……ああん……あ……ま、まさかミイラに……ああよかった大丈夫、元気だわ……あなたってすごいわ。あのー管制塔さん、あたしこの宇宙人さんについていきます。この飛行機ですか？えーと、適当に飛んで適当に降りると思いますので。じゃあ、さようなら。 |