JUNK ART
ジェットコースターで突っ走れ 


 今までしてきた
 悪いことや悪いことや悪いことの全部

 ぼくの血となり肉となり
 こんなにでっかくなりました

 もう誰も追いかけてこないけど
 遊園地に行かせてくれよ

 授業をさぼったわけじゃない
 金だってほら持ってるから

 地獄にまっさかさまのジェットコースターに乗らせてくれよ

 ジェットコースターに乗らせてくれよ
 ジェットコースターに乗りたいんだ
 ジェットコースターに乗らない人生なんてぼくはまっぴらなんだから








キスマークはセコさの証


16文キックで
アナタに痣を残したい

背中ではなく
顔面に

誰が見ても
すぐにわかるように

16文キックの痕跡が
永遠に残るといいんだけど











体育倉庫がぶっ飛んだ日

笑って笑って笑って笑って
笑って思わず出てしまった涙のフリをするしか方法がなかった










雪の日に詩人は死人


ワタシは詩人ではない

雪が降って

一に寒い
二に寒い
三に寒いと思ってしまったワタシが詩人であるはずがない

四に旅行中の電車でとなりに座ったオトコのあとをつけて
なぜか長岡まで行ってしまってムリヤリ泊まったことを思い出し
五に雪の上におしっこで字を書いて告白をしたオトコを思い出しはしたけれど

六に寒い
七に寒い
八に雪の固まりを車にぶつけて憂さ晴らしするこのワタシが
やっぱり詩人であるはずがないのである












役立たずの悲しみ

壊れかけたクーラーはなかなか壊れない
クーラーボックスにもなれないことを知っているから


ああ

夏がおわったのだ



秋はいつ来て何処に行ったのだろう

庭のコスモスはいつ山本のババアに盗まれたのだろう











正しいヒトへ  

あなたはとても正しいヒトだから  
多数決にするとみんなが手を挙げるヒト  

アナタがダメな人になればいいのに  
そしたらワタシだけが手を挙げる  
両手を挙げる  
脚も挙げる  
カラダもあげるわよん  






人間は瞬間的にもわざとらしい行動が出来る

本当は怖くない

自分より強い人がそばにいると
本当は怖くない

自分を頼る人がいる人の
自分が守らなければいけない人がいる人の
何億分の1も怖くない

たとえば逗子で見たあのキツネ火も
本当はぜ〜んぜん怖くなかったのです





恋愛なんか死ね 


恋だとか愛だとかそんなクソったれ

とあなたが言うたびに

私はどんどんクソったれになっていくのでやめてくれませんか








恥ずべき告白
私はいっぱいいっぱいナミダを落としながら
バカ丸出しだと思っていました
でも尻丸出しよりかは恥ずかしくはないかもしれないと
そのような冷静な判断もできたわけですから
あのナミダは
限りなく濁水に近いナミダであったような気がします











大事と大事  
あの人は私を大事に大事にしすぎたので  
私は大事に大事にされることがあたりまえのように思っていて  
あれが大事にされていることだなんてまるで忘れるほどで  
そして私があの人を大事にするなんて夢にも思わなかったし  
そんなことはしなくていいとかする必要がないとかそういうものではなく  
私があの人を大事にする暇がないほどあの人は私を大事にしていたから  
むしろ私はあの人から大事に大事にされることが  
てっきりあの人を大事にすることだとずっと思いこんでいたのかもしれないけれど  
それがあんな大事を招いたのだとしたら私はもう誰からも大事になんかされたくない  

















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