数ヶ月の監禁(入院)生活をさせた挙げ句に病名も断定できずに「まあ暴飲暴食でしょうな」と言われてしまった患者、すなわちワタクシを待ち受けていたものは「入院費用は自分で出せ」と言う親というよりむしろ鬼と化した冷たいヒトコトでありその言葉をきっかけに放浪の旅人としての青春時代に幕を閉じ銀座の恋人、宝飾デザイナーとして明るい未来が待ちかまえていたような気もするが、同僚は使用人付きのお嬢様ばかりで放浪癖のある自称美女の存在はキラキラと眩しすぎたに違いないし1億2億単位の金が流れる銀座ワークはあまりにも庶民Aにはデンジャラスゾーンであり、臭いメシを食うのも時間の問題ではないのかと悟った偉人はお縄になる前に賢明な選択をとると同時にふたたび旅人としての人生を歩み始める気もしたがなぜか広告代理店に入社し「小学校の時作文で賞を取った」ことを自慢したのをきっかけにコピーライターとしてのチンピラ道をその後数年間歩むことになるのだが、そんなマスコミ人のデスクは近所の駄菓子屋であったり千疋屋であったり資生堂パーラーであったりウェンディーズであったり映画館であったり公園であったりマックであったり、ラーメン屋だったりデパ地下であったりつまり打ち合わせ以外は拘束されることもなく紙とペンさえあればどこでもいいという按配で社会人と言うのはなんとスバラシイものだろうかとあくせくと人脈(顔なじみ)だけを広げる行為に熱中していたがあれはいったい仕事だったのだろうかと振り返りながらまだまだ続くのであった。(みなさん、ゴクローさまです)

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